猫用システムトイレってやめたほうがいいの?
普通のトイレと比べるとどうなのかな?
今回は、このような疑問についてお答えします。
結論からお伝えすると、一概にシステムトイレやめたほうがいいわけではなく、メリットもあります。
どのタイプのトイレでも、それぞれメリット・デメリットは存在するため。
猫用トイレは、【普通のトイレ】【自動トイレ】【システムトイレ】の3種類。
3種類のトイレから、愛猫に合ったものや飼い主さんの生活環境によって使い分けることができるのです。
この記事では、猫の専門資格をもつわたしが、猫のシステムトイレのデメリットについて解説します。
ちなみに、わたしがおすすめするシステムトイレはこちら↓↓
猫のシステムトイレとは
猫用システムトイレとは、固まらない砂を使用し、一週間に1度程度シートや砂を取り換えるだけのトイレです。
猫のシステムトイレは2層構造になっていて、上層へ猫砂を、下層にはおしっこシートを敷きます。
猫がうんちやおしっこをすると、うんちは猫が砂で隠し、おしっこは上層の砂を通過して下層に敷いたシートで吸収する仕組み。
掃除方法も猫が排泄のたびに掃除する必要のある一般的なトイレと違うのが特徴です。
猫のシステムトイレやめたほうがいい理由4つ
猫のシステムトイレやめたほうがいい理由は、以下の4つです。
- 費用が割高
- 掃除の手間が増える
- 猫砂がトイレに流せない
- 猫には人気がない
4つの理由について、カンタンに解説します。
①費用が割高
システムトイレ専用の砂やシートを使うため、普通のトイレに比べて費用が割高になってしまいます。
トイレ周りを常に清潔に保つために掃除をする度、砂の補充やシートの取り換えが必要のため。
1匹だけれあればさほど気にならないかもしれません。
しかし、多頭飼いのおうちでは、トイレ維持にかかる費用が大きく変わっていきます。
ざっくり計算でも、専用トイレシートの費用が増えるよね。
②掃除の手間が増える
飼い主さんの掃除の手間が増えることがあります。
オープン型やハーフドーム型を選ぶと、排泄後に中の砂やチップがトイレ外へ飛び散る場合があるため。
③猫砂がトイレに流せない
システムトイレの猫砂は専用砂を使用し、トイレへ流すことができません。
普通のトイレに使う猫砂は固まる砂ですが、システムトイレは専用の猫砂で固まらないため。
固まらない=水溶性ではない猫砂は、ゴミを捨てる日まで排泄のニオイが気になり、不衛生と感じるかも。
④猫には人気がない
飼い主側からのメリットである「採尿が簡単にできる」ことは、猫にとってはデメリットのようです。
なぜなら、猫は排泄後にうんちやおしっこへ砂をかける習性があるため。
猫砂メーカーが獣医さんと共同開発したときに”猫が好きなトイレの特徴”について調査したさい、以下の項目がありました。
- 50㎝以上ある横幅のトイレ
- 鉱物系のトイレ砂が入っているトイレ
猫が排泄後、うんちやおしっこへかける砂は柔らかい砂や土が理想と言われています。
システムトイレで使う砂は粒が大きくなっているため、猫には人気がないようです。
子猫時代からシステムトイレを使っていれば、問題なく使ってくれることもあるよ。
因みに、メリットもあります
一週間に1度程度シートや砂を取り換えるだけのトイレなので、一般的なトイレに比べて掃除が楽です。
普段の掃除は、うんちとそのまわりの汚れた猫砂を取り除くだけ!
消臭力が高い猫砂やシートを使用することで、ニオイが軽減されます。
猫のおしっこはトレーに溜まる仕組みなので、排尿量・色の確認や動物病院への検尿時におしっこを持参するとき簡単に採取できるので便利です。
猫のシステムトイレの選び方4つ
猫のシステムトイレの選び方は、以下の4つです。
- 猫の性格や年齢に合ったものを選ぶ
- 猫の体に対して大きめのサイズを選ぶ
- パーツを丸洗いできるものを選ぶ
- 付属品が充実しているものを選ぶ
4つの選び方について、カンタンに解説します。
①猫の性格や年齢に合ったものを選ぶ
猫の性格や年齢に合った形のトイレを選びましょう。
猫用システムトイレは以下のように、さまざまな形のものがあります。
- ドーム型
- オープン型
- ハーフドーム型
- 筒形
猫の年齢や性格によって最適な形が違いますので、猫の特徴別におすすめな形をご紹介します。
【高齢猫や体の不自由な猫】:オープン型かハーフドーム型がおすすめ
デメリットは、中の砂やチップが外に飛び散りやすいこと。
高齢猫や体の不自由な猫にとって、デメリットより健康管理が行えることが重要です。
【警戒心が強めな猫や臆病な猫】:ドーム型か筒形がおすすめ
デメリットはドーム型や筒形のタイプはカバーがついているため、シートや砂の交換・掃除・猫のおしっこチェックするときの手間があること。
ただし、おしっこの受け皿であるトレーを引き出せるタイプは簡単に確認できるため、商品を選ぶ際のポイントになります。
②猫の体に対して大きめのサイズを選ぶ
広さの目安として、猫用システムトイレの中は、猫の体長の1.5倍の大きさで選びましょう。
日本製の商品は小さめのものが多いので、猫種によっては合わない場合がでてきます。
気になる飼い主さんは外国製のものがおすすめです。
③パーツを丸洗いできるものを選ぶ
汚れやすい部分がしっかり洗えるように、パーツが分解できるものを選びましょう。
猫用システムトイレを分解できるタイプを選ぶことで、パーツごとに丸洗いができるため。
シートや砂の交換は一週間に1度程度となります。
しかし、衛生面から菌の繁殖をふせぐために1か月の1度のペースを目安に猫用システムトイレを洗ってください。
④付属品が充実しているものを選ぶ
特に猫用システムトイレに、猫砂やシートなどの必需品が全てセット販売している商品を選びましょう。
初めてお使いになる飼い主さんでも、購入後すぐに使うこともできるためです。
猫のシステムトイレおすすめ10選
猫用システムトイレのおすすめは、以下の10選です。
10選の商品について、カンタンに解説します。
【アイリスオーヤマ】 上から猫トイレ システムタイプ (飛び散らない)
猫用システムトイレの上部から入る筒型タイプのつくりで、排泄のニオイを閉じ込めることで部屋中に臭いの広がりを押さえます。
トイレ内部は適度に広く深いので、猫も安心する空間で思いっきり砂をかいても飛び散りません!
猫が潜ったり登ったりできるので、好奇心旺盛な猫におすすめ商品です。
それでは、こちらの商品の口コミをみてみましょう。
- おしっこを外に飛ばすことはなくなった
- 砂が散らばらないから掃除が楽になりました
- 隙間に流れたものが吸収できず、多少匂います
- 楕円形のタテ上下にびっしょり尿が溜まってた
猫砂は飛び出にくいですが、システムトイレ本体とシートが合っていないのか、おしっこのニオイが出ることもあるようです。
【デオトイレ】快適ワイド 本体セット
猫の適応体重が8kgまで対応しているオープン型のつくりで、大きな猫でも出入りがスムーズに行えます。
大きな猫や肥満気味の猫でも、楽な姿勢で排泄できる広さは、うれしいですね。
オープン型ですが、排泄場所を奥側へ促す独自構造となっていて、側面の壁も一般的な猫用トイレの1.7倍と高く設計。
そのため、トイレ砂や排泄物の飛び散りを防げます。
それでは、こちらの商品の口コミをみてみましょう。
- トイレ内での旋回も十分にできる、砂かけも外へ飛び散らない
- とても広くて掃除もしやすいし猫ちゃんも満足です
- 飛び散りも少なく、シートは別に引くとこもあるので誤飲も防げるし臭いも気にならない
- お手入れも楽になり買って良かったです
- 大きすぎて、砂の使用量と減り方は前より早い気がします
専用の消臭抗菌シートは引き出し式のトレーに1枚セットすれば約一週間ほど使用でき取り替えも簡単です。
しかし、猫砂の使用量は増える点が唯一のデメリットのようです。
【デオトイレ】 本体セット フード付き
デオトイレシリーズの中でも、猫砂の飛び散りや排泄の臭いを抑える消臭力を強化したドーム型のシステムトイレです。
ニオイを99.9%抑制する消臭抗菌シートと砂のダブル効果で臭いを強力消臭!
シートの取り換えは手前にトレーを引き出すタイプと、ドーム型の構造でトイレの外へ猫砂の飛び散りを抑えられることから、掃除が楽になりますね。
それではこちらの商品の口コミをみてみましょう。
- おしっこの量や色など体調の変化が分かるようになった
- 屋根付きの方が臭いも抑えられて猫砂が飛び散るのも防げる
- うんちだけを処理すればいいのでゴミが少なくなった
- 定期的なおしっこシートの取り替えを忘れがち
フード部分もスライドして開くため、うんちの掃除も簡単ですが、定期的な見えない部分の掃除は忘れてしまいがちのようです。
【ニャンとも清潔トイレ】猫用トイレ本体ドームタイプ
こちらも中の猫砂が外へ飛び散りにくいドーム型で、チップとシートのダブルで脱臭抗菌できる優れた商品です。
おしっこによる健康管理も簡単で、トレイにシートを敷かずにおしっこを貯めると、注ぎ口から簡単に採取することができます。
猫用システムトイレの入り口が広いことも、うれしい配慮ですね。
こちらの口コミをみてみましょう。
- シーツが替えやすくて洗えるので清潔!
- 屋根なしよりニオイの広がり方は落ち着いてます
- ウンチだけ取れば問題なく1週間持つのでとても良い
- カバーとベースの間にオシッコが溜まって、カバーを外してティッシュで拭きとる作業が毎日です
価格が安いけど、おしっこが横から漏れるため、定期的な掃除が必要のようです。
【ニャンとも清潔トイレ】猫用トイレ本体 シンプルタイプ
シンプルなオープンタイプなつくりで、猫が出入りしやすいため置き場所を選ばずどこでも置けるのはうれしいです。
専用のチップは粒が細かいので、猫も排泄後の砂かきが簡単です。
こちらの商品の口コミをみてみましょう。
- 安いし大きさがちょうどいいです
- 本当にニオイがなくなり感動です
- シートを変える際に猫砂側を持ち上げての取り換えに大変
- トイレの深さが少し足りないので、埋める時砂が出やすい
全体的に安くてシンプルな作りなので、使いやすいようです。
【アイリスオーヤマ】 猫用システムトイレ ハーフタイプ
猫のうんち臭に効果がある新素材「ミネルバ」とおしっこ臭に効果があるクエン酸配合のシートを使用しているので、強力消臭を実現。
排泄のニオイを気にする猫には、ニオイがこおりすぎないハーフタイプをおすすめします。
それではこちらの商品の口コミをみてみましょう。
- 砂を周りに飛び散らさないので掃除が楽です
- 内側に継ぎ目が無いので、オシッコ漏れしなくて凄くよいです
- 砂と言うより小石って感じでゴロゴロしている。
- ウンチが綺麗に隠れないので、猫も少し困り顔
- 香りが強いので人は大丈夫でも 猫はどうなのだろう
猫砂が飛び散らず、おしっこ漏れもしなくて満足した人が多いようです。
【デオトイレ】 猫用トイレ本体 子猫~5Kgの成猫用本体セット
小ぶりなサイズで出入口も低め(12cm)に設計されているので、生後間もない子猫を保護したときにおすすめの猫用システムトイレになります。
子猫時代には排泄物を確認して徹底した健康管理をすることが重要。
そのため、子猫のうんちやおしっこが確認しやすいオープンタイプになっています。
こちらの商品の口コミをみてみましょう。
- 手入れが簡単で、砂の交換時にささっと洗えて楽!
- 砂オンリーと比べて臭いが篭りにくくなってよかった
- 子猫がものすごく砂をかくのでこのトイレから砂がどんどん外に飛びます
- 用を足した後の砂かけの時に高確率でう◯ちを踏みます
サイズの小ささと子猫の好奇心が合わさることで、砂の飛び散りに悩む人がおおいようです。
【ペティオ (Petio) 】システムトイレセット
くずれる木の猫砂でおしっこを全て吸収する画期的な猫用システムトイレです。
下層におしっこが落ちることがないため、専用シートが不要です。
猫砂でしっかり排泄のニオイも閉じ込めてくれるので、空気が汚れることもありません。
それではこちらの商品の口コミをみてみましょう。
- トイレに流せるタイプでは一番使いやすい
- 脱臭・消臭効果がすごい
- 少しの振動でトレーがずれて少しだけ飛び出ます
- 蓋の継ぎ目から尿が漏れる
おしっこが漏れる声もありますが、消臭効果がよくて使ってる人が多いようです。
【オーカッツ】キャットワレコンパクトで便利な猫ちゃん用システムトイレ
おまる型のBデザインで、サイズもB4半紙と同じぐらいで場所をとりません。
猫砂はすのこの下にあるので、トイレの外に飛び散ることがないんです。
猫用システムトイレが汚れても、分解して掃除ができるのでうれしいですね。
それではこちらの商品の口コミをみてみましょう。
- 猫ちゃんの足が汚れないし砂が飛び散らないので衛生的
- コンパクトなので玄関や廊下にも置けます
- 少々お値段は張りますが、確かに全く汚れない!
- 猫砂が飛び散らないです
- シートを替えるときに上部を外したあと、はめ込みづらい
猫用システムトイレを初めて使う初心者さんにおすすめできる商品のようです。
【アイリスオーヤマ】 システムトイレ用 楽ちん猫トイレ フード付きセット
※2024年5月現在、売り切れ
ドーム型の猫用システムトイレで、カバーの取り外しが可能なので、オープン型としても使用することができます。
消臭効果の強い専用の猫砂と銀イオン配合のシートトレーがセット。
シートの交換は2週間に1度程度で済みますので、掃除が楽です。
こちらの商品の口コミをみてみましょう。
- 引き出しに深さがあり、猫砂を掃除する頻度が少なくて済みます
- いろいろ試しましたが、匂いが1番しないのは、これだと思います
- 吸水すると解れるチップが粗めのスノコから下に落ちチップの入れ替えが楽です
- 色が緑もオレンジも、ダサすぎます
トイレ自体の仕様は満足するも、色に不満を持つ人が多いようです。
まとめ:猫のシステムトイレのデメリットもより…メリットもあるよ
この記事では、猫のシステムトイレのデメリットについてご紹介しました。
猫のシステムトイレは一般的なトイレと比べて、掃除が楽なので便利な反面、費用面が割高だったり猫が使ってくれないことも。
どんな種類のトイレでもデメリットは存在し、デメリットを上回るメリットもあります。
システムトイレは「自動トイレほどお金をかけたくないけど、普通のトイレに比べるとお手入れが楽なトイレ」といったところでしょうか。
猫のシステムトイレのデメリットとメリットを知っていただき、トイレ選びの参考にしていただけると幸いです。
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