一人暮らしで猫を飼いたいと思っていても、”かわいそうじゃないかな”って心配になる方も多いのではないでしょうか。
- 「猫に留守番させても寂しがらないかな?」
- 「ストレスや不安にならないかな?」
一部では「一人暮らしで猫を飼うのはかわいそう」と言われていますが、猫が過ごしやすい環境であれば、一人暮らしでも猫を飼うことは問題ありません。
飼い主さんの外出中、1匹で留守番するわけですから、猫にとって快適な環境つくりは大切です。
しかし、「こんなはずじゃなかった」と猫を飼う前に後悔しないため、いくつか事前に確認すること必要があります。
この記事では、一人暮らしで飼う猫が幸せに暮らせる方法がわかります。

猫の専門資格をもつわたしが、「一人暮らしで飼う猫が幸せに暮らせる方法(対策)」について、分かりやすく解説します。
一人暮らしで猫を飼うのはかわいそう?

一人暮らしで猫を飼うのはかわいそうなんじゃないかと思われる方は、一定数いらっしゃいます。
実際、保護猫の譲渡が難しいと言われるのは、一人暮らしできちんと面倒が見れないだろうと判断されるためです。
しかし、正しい選択や対策をすれば、猫にとっても幸せな生活を送ることができますよ。
我が家の猫も、一人暮らしのわたしと生活していますが、元気にやんちゃな猫に育ちました。笑
では、なぜ世間では”一人暮らしで猫を飼うのがかわいそう”と思われているのかについて、分かりやすく解説していきます。
【理由】なぜ、一人暮らしで猫を飼うのがかわいそうと思うのか

なぜ、一人暮らしで猫を飼うのがかわいそうと思われるのかについては、以下の4つが考えられます。
- 猫の中には寂しがる子がいるから
- 飼い主の外出で長時間留守番させてしまうから
- 体調の変化に気づきにくいから
- 運動不足になりがちだから
順番に解説しますね。
猫の中には寂しがる子がいるから
猫は基本的に単独行動を好む動物なので、1匹で留守番していても、寂しさを感じることがありません。
しかし、子猫のころから一緒に生活をすると、飼い主さんを母猫と思って甘えることがあります。
生後半年までは母猫と一緒に過ごして、狩りの仕方や生きていくための術を教わるんです。
ふつうは成猫になれば自然と独立していくんですが、猫の性格によっては子猫時代の気持ちのまま、寂しがる子がいると考えられています。
飼い主の外出で長時間留守番させてしまうから
長時間、猫に構ってあげられないとストレスが溜まるのでは?と考えられているためです。
飼い主さんは一人暮らしの生活をするため、仕事で長時間、家を空ける日が多いのではないでしょうか。
コロナ禍になってからは、在宅勤務する人も増えましたが、仕事中は猫に構ってあげられせん。
そうなると、ほとんど長時間留守番させているようなものです。

猫の習性を理解できれば、解決できます。
詳しくは、後述しますね。
体調の変化に気づきにくいから
平日の日中、ほとんど仕事で猫と接する時間が少ないと、小さな体調の変化や異変に気付きにくいです。
猫は体の不調や病気を隠すのが上手だと言われているので、普段から行動やしぐさをチェックする必要があります。
夜行性で昼間はほとんど寝て過ごすと言われていますが、何気ない一瞬の異変が起こっているかもしれませんよね。
そのため、病気や体調不良の早期発見が難しいのでは?と考えられているんです。
運動不足になりがちだから
飼い主さんの帰宅後、一緒に遊んであげないと運動不足になるのでは?と考える人もいます。
昼間はほとんど寝て過ごす猫ですが、飼い主さんが帰宅する夜から朝方にかけて活発になります。
キャットタワーや運動できるグッズがあれば一人でも遊ぶ(運動)することもありますが、飼い主さんとのコミュニケーションの一環として、運動させてあげることも大事です。

我が家の猫たちは、疲れて帰ってきた私の状態をなんとなく感じ取り、大人しくしていることがありました。(反省)
【後悔しないために】猫を飼う前に知っておくこと7つ

一人暮らしで猫を飼うことを後悔しないために、事前に知っておくことは次のとおりです。
- 猫アレルギーがあるか調べる
- 猫中心の生活になる(長時間外出できない)
- 猫にかかる費用
- 留守番時の対策
- 猫が飼える賃貸物件について
- 鳴き声やトイレ事情(衛生面)
- いつかくる”ペットロス”について
順番に解説しますね。
猫アレルギーがあるか調べる
まずは、ご自身に”猫アレルギー”がないか、確認しておきましょう。
「猫が好き」ってだけで、安易に猫を飼おうとは思わないで!
猫アレルギーの簡単な調べ方は、猫をすでに飼っている友達の家へ遊びに行くとわかります。
または、猫カフェへ行くと、くしゃみや咳などアレルギー症状の確認ができます。
一番のおすすめは、病院でアレルギー検査をしてくださいね。

わたしの妹はもともと猫アレルギーでしたが、克服してました(*’▽’*)♪
よく、”慣れ”が大事と言われますが、実証はされていません。
猫中心の生活になる(長期外出できない)
生活リズムが猫中心になることは、心得ておきましょう。
仕事などで数時間の留守は、自動給餌器や猫用自動トイレなどのグッズを使ったりすれば問題ありません。
しかし、1泊旅行など、長期外出はまず難しいと思ってください。
「餌やトイレ問題は、便利グッズを使えば問題ないのでは?」そう思われるかもしれませんが、実際は猫にストレスや不安を感じさせてしまいます。
猫が頼れるのは、飼い主であるあなただけなんです。

仕事でどうしても長期外出しなければいけない時は、家族や信頼できる人に泊りにきてもらうか、キャットシッターなどを利用しましょう。
猫グッズ購入にかかる費用
猫が生活するときにかかる費用についても、ある程度は確認しておきましょう。
- ケージ
- キャリーケージ
- トイレ
- ご飯(おやつ)
- 食器・水飲み皿
- ブラシ
- 掃除シート
- キャットタワー
猫を飼うとなると、これだけの猫グッズが必要となります。
ケージは猫を迎え入れたとき、部屋の環境になれるまでは必要です。
また、動物病院へ連れていくときに必要なキャリーケージも用意しておきましょう。

年に1回の3種ワクチンや、万が一ケガや病気をしたときの診療費がかかることも念頭にいれておきましょう。
トイレは、一人暮らしで長時間留守をする場合は、猫が排泄後に自動で掃除してくれる”猫用自動トイレ”がおすすめです。
自動トイレを設置しておけば、飼い主さんが帰宅したとき、おしっこやうんちのニオイが部屋中に充満していることがありません。
▶我が家で使用している「miruto自動トイレ」のレビュー記事は、こちらからご覧ください!
ご飯は基本、カリカリ(ドライフード)をおすすめします。ウェットタイプは酸化が早いため、長時間置いておくことができないからです。
長時間の留守によって、「お腹すいていないかな」と心配な人には、毎日決まった時間にご飯を与える”自動給餌器”は便利です。
食器・水飲み皿は、猫の食べやすい高さのものを選びましょう。
わがやでは、猫壱さんの食器を使っています。

コミュニケーションの1つとして、ブラッシングも必要です。
某動物テレビ番組で保護猫に使われていたブラシが持ちやすくて、とても使いやすく人気です。
掃除シートは100均ももので十分ですが、かならず”猫用”の掃除シートを使ってくださいね。
一人暮らしの部屋に置けるようなら、キャットタワーも設置してあげると、日頃の運動不足を解消できます。
留守番時の対策
留守番させるときの対策について、ケガをしないか・調子がわるくなっていないか…など、近くにいられないときは、遠隔操作で確認できるようにしておくとよいでしょう。
例えば、部屋にペットカメラを設置して、外出先からいつでも猫の様子を確認できるようにしておく。
何も問題がなくても、スヤスヤ眠っているかわいい姿を見ることもできますし、部屋の様子も確認できます。
また、トイレで排泄する様子を映像で確認し、健康面で問題がないかデータ分析できるトイレを使うのも、1つです。
【Toletta(トレッタ)】という自動トイレではないのですが、掃除してくれるかわりにトイレでのおしっこ・うんちチェックや健康管理を行ってくれる優れものなんです。
\トイレの様子をスマホで確認できる/
顔認証するから、首輪は必要なし‼
公式サイト:https://jp.tolettacat.com/
猫が飼える賃貸物件について
猫が飼える賃貸物件についても、触れておきますね。
私は何度か引っ越しを経験していますが、それぞれ条件が違いました。
例えば、
敷金を1ヶ月分多く支払う
猫飼育を許可するかわりに、家賃が数千円高くなる
物件として、「猫飼育が可」だったのですが、退去後のことを考えて、金額が上乗せされることが多いです。
そしてこれが重要なんですが、『猫飼育が可能な物件数が極端に少ないこと』です。
「犬ならOKなんだけど…」と言われて断られたことも多く、理由を聞くと「猫は床や壁で爪を研ぐから」とのこと。
あとは、ニオイですかね。未去勢の猫は自分の縄張りとして部屋にマーキングすることもあるので。
しかし、諦めずに仲介業者と相談してみると、大家さんと交渉してくれて契約できるケースもあります。

基本は、【猫飼育可能】物件をみつけたら、仮キープしておくといいですよ。
鳴き声やトイレ事情(衛生面)
一人暮らし用の賃貸物件って、壁が薄いことが多いので、部屋の中で大きな鳴き声がすると苦情になることがあります。
私は運がいいことに、今まで近隣住民とトラブルになったことはありません。
基本的に、猫飼育可能な物件なので、同じ猫を飼っている住民もいらっしゃいます。
そのあたりは、安心してください。
あとは、トイレでの衛生面ですね。
猫が排泄後すぐにトイレ掃除ができない状況なので、トイレの数を多めに設置してあげるか、猫用自動トイレを設置してあげるといいです。
飼い主さんの留守中に、猫がストレスを溜めないように対応してあげることが大切です。
いつかくる”ペットロス”について
今はまだ考えたくないですが、いつかやってくる”愛猫とのお別れ”は、避けては通れません。
一人暮らしで1匹の猫と暮らしていると、突然の別れに放心状態になったり、泣き崩れて何も手につかなくなったり。
ペットロスについては、いろいろな考え方がありますが、私は「この世に生を受けたものは、いつか朽ちていく」と思うようにしています。
以前、可愛がっていた愛猫を亡くしたときは何も手につかず、会社を休んで葬儀場で火葬していただきました。
今でも忘れることはありませんが、虹の橋を渡って家族と一緒に元気に走り回っていると信じています。
今、我が家にいる2匹の猫も、いつかは虹の橋を渡ることでしょう。
突然の悲しみに動揺しないためにも、今この瞬間、しっかりお世話して幸せに生きていきましょう(*’▽’*)♪
一人暮らしで猫にストレスや不安を感じさせない方法5つ

一人暮らしで猫がストレスや不安を感じない方法として、以下の5つがあります。
- 猫とある程度の距離を保つ
- 毎日のコミュニケーションは大事
- 快適な生活環境を作る
- ストレス発散できる”猫グッズ”を活用する
- 複数匹で飼う
順番にご紹介しますね。
猫とある程度の距離を保つ
”猫とある程度の距離を保つってどういうこと?”と思われるかもしれません。
理由は、日頃からべったり距離感ゼロの状態を作ってしまうと、飼い主さんが外出中寂しがるからです。
子供のように甘やかすのではなく、飼い主さんの生活リズムを崩しすぎず、猫と共同生活をしていくイメージです。
いつでも、猫からの要求にこたえてはいけません。
愛猫への接し方にも、メリハリをつけて対応してあげましょう。
毎日のコミュニケーションは大事
とはいえ、飼い主さんの帰宅後は猫とコミュニケーションをとってあげましょう。
日中ずっと寝ていたとしても、飼い主さんの気配がない部屋でずっと一匹で留守番をしているのですから。
夜行性の猫は、夕方から明け方にかけて行動することが多いので、夜はしっかり遊んであげてくださいね。
毎日10分でも一緒に遊ぶことで、ストレス発散にもつながっています。
快適な生活環境を作る
生活のすべてを部屋の中で過ごす猫にとって、快適な空間であることが大事です。
落ち着ける場所や隠れられる場所、お気に入りのベッドやおもちゃなど、ストレスが溜まらないような環境を作ってあげてください。
きれい好きな猫にとって、トイレとご飯の場所が近いと嫌がります。
\私の持っている中でおすすめ本/
たくさんの写真がついていて、猫を迎え入れるところから、分かりやすかったです。
ストレス発散できる”猫グッズ”を活用する
留守番中でもストレス発散できる猫グッズを用意してあげましょう。
一人暮らしだと、部屋の広さによって置けるものが限られてしまうと思いますが、出来る範囲で大丈夫です。
例えば、キャットタワーや猫のおもちゃ・ぬいぐるみなどが良いでしょう。
ぬいぐるみやおもちゃに関しては、100均でも最近たくさん売られてます。
猫の好みもありますので、初めはいくつか用意してあげるといいですね。
複数匹で飼う
「1匹でお留守番させるのがかわいそう」と思ったら、遊び相手を作ってあげる方法も良いでしょう。
しかし、賃貸物件では”猫飼育は1匹のみ”という条件もあるので、確認が必要です。
また、猫同士の相性もありますし、経済的な負担も増えますので慎重に考えていかなくてはいけません。
我が家には現在2匹いて、今のところ仲良くしてくれていますが、両方とも男の子なので最初は心配していました。
保護猫を迎え入れるのであれば、保護猫団体にしっかり相談した上で決めてくださいね。
まとめ

この記事では、【一人暮らしで猫を飼うのはかわいそう?ストレスや不安を感じないか】についてご紹介しました。
「一人暮らしで猫を飼うのはかわいそう」と思われている声があるのも事実です。
しかし、正しい知識と対策をとれば、一人暮らしでも猫を飼うことはできます。
事前に確認することや、猫を飼うことで考えられることについても、この記事で理解していただけたら嬉しいです。
飼い主さんの外出中、留守番していてストレスや不安を感じさせない環境つくりをしてあげましょう。
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