猫がトイレに入るけど排泄しないで出てくるのはなぜ?疑問を解消!

猫がトイレに入るけど排泄しないで出てくるのはなぜ?疑問を解消! 猫トイレ
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猫がトイレに行ったな~と思ったのに、排泄もせずにそのままトイレを出てくる光景って不思議ですよね。

「なんで、うんちやおしっこをしないのにトイレへ行くのかな」って思っちゃいませんか?

飼い主
飼い主

トイレに宝物を隠しに行ってるんかな。( ̄▽ ̄)

と冗談を言っている場合じゃなく、実は命に係わる病気かもしれません

進行性が早いため、迅速に対応していかなくてはいけないんです。

この記事でわかること
  • 猫がトイレへ行くけど排泄しないで出てくる原因
  • 猫がトイレへ行くけど排泄しないで出てくるときの対処法

猫がおしっこしてないな~と思ったら、記事で紹介した原因に当てはまるか確認し、早めに行動してくださいね。

猫がトイレへ行くけど排泄しないで出てくる原因7つ

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猫がトイレへ行くけど排泄しないで出てくる原因は、以下の7つです。

  • トイレ環境が嫌い
  • ストレス
  • 実はトイレ以外の場所で排泄していた
  • おしっこ:下部尿路に疾患がある
  • おしっこ:腎臓機能に疾患がある
  • うんち:下痢・便秘になっている
  • うんち:巨大結腸症の可能性も

7つの原因について、カンタンに解説します。

     

①トイレ環境が嫌い

猫は繊細な動物なので、トイレの大きさ・猫砂の素材・トイレの置き場所など、何か小さなことでも気に入らないとトイレでの排泄を我慢してしまいがちです。

トイレ自体の形や大きさ、猫砂の素材や砂の大きさなど種類も多く販売されていますので、猫の好みを見つけてあげてください。

トイレの置き場所についても、人の動線上から離れた静かな場所に設置してあげると猫も落ち着いて排泄できます。

きれい好きな性格から、トイレの掃除が行き届いていないなど衛生面が管理されていないトイレでも排泄を我慢してしまう猫もいます。

      

②ストレス

小さなことでストレスが溜まりやすく、ストレスから排泄を我慢することがあります。

     

③実はトイレ以外の場所で排泄していた

トイレに排泄した形跡がないのに、部屋の中でおしっこのニオイすることがあったら、要注意です。

飼い主さんは、「排泄はトイレでするもの」と思い込んでいるだけで、ひょっとしたら部屋のどこかでこっそりおしっこしているかもしれません。

一度何かのキッカケで粗相をしたら、自分のニオイが残っていると同じ場所で排泄する可能性が高いんです。

ボクのママ
ボクのママ

病気を発症しているために粗相をしてしまうこともあるので、しばらく猫の様子を観察するといいよ。

     

④おしっこ:下部尿路に疾患がある

猫がトイレに入るけど、おしっこしないで出てくる場合は、尿道や膀胱の疾患が考えられます

血尿がでたり、尿道が詰まっておしっこがでにくくなるなどの症状が現れたら注意してください。

ボクのママ
ボクのママ

「下部尿路疾患」とは、尿路結石・特発性膀胱炎・細菌性膀胱炎・膀胱腫瘍などの事で、通称【FLUTD】というんです。

原因の60~70%が原因不明の特発性膀胱炎と言われています。

その他代表的な症状
  • トイレに入ったり出たりを繰り返す
  • 排泄中に変な鳴き声をだす
  • 排泄後におしりをきにして、過剰に毛づくろいする

メス猫よりオス猫のほうが尿道が細いため、尿道も詰まりやすく、すごく危ないです。

ボクのママ
ボクのママ

メス猫は血尿や頻尿など、少量でもおしっこが出るんだけど、オス猫は尿道に小さい結晶ができて、おしっこが出ないことも多いよ。

おしっこが全くでない場合は、尿道閉塞や尿路の腫瘍などが考えられ、命の危険があります。

※尿道に結石がができることで尿路をふさいでしまい、特に冬の時期に起こりやすい病気です。

尿道閉塞が冬の時期に起こりやすい理由

寒い時期は運動量が減ったり、基礎代謝が下がることで、摂取する水分も少なくなってしまいます。

もともと水分を多く摂らない猫のおしっこは、人とくらべて濃いのですが、冬の時期に水分摂取量が下がることで、さらにおしっこも濃くなってしまいます。

濃いおしっこは、結石ができやすくなるため、尿道閉塞などの下部泌尿器系の病気になるリスクが上がるというわけです。

おしっこが全くでない状態が続くと、元気がなくなってきて嘔吐を繰り返すなどの症状も発生し、高確率で命を落としてしまうんです。

膀胱炎も同じ結石ができることで起こり、また細菌感染でも症状がでてきて、尿道閉塞と似た症状がみられます。

尿道閉塞・膀胱炎どちらも緊急を要しますので、早急に動物病院を受診してください!

    

⑤おしっこ:腎臓機能に疾患がある

おしっこ自体が体内で作られていない場合は、腎機能の低下・血流量の減少などの可能性が高いです。

腎機能は、慢性腎不全・腎臓の腫瘍・腎炎・中毒などで低下してしまいます。

血流量が減少する原因としては、心臓病・過度のショック・脱水などで起こってしまいます。

ボクのママ
ボクのママ

体内でおしっこが作られているかどうかは、判断が難しいよね。💦

専門家である獣医さんに相談してみることをおすすめします。

慢性腎不全は、猫の死亡原因で一番多い病気だし、腎機能は一度病気になると回復しない臓器として有名です。

15歳以上の高齢猫の約30%以上が慢性腎不全を発症しているデータもあり、多飲多尿が見られたら要注意です。

水分摂取量が少ない猫にとって、腎機能への負荷は大きく病気になりやすいため、日頃からしっかり健康管理をしていきましょう。

     

⑥うんち:下痢・便秘になっている

人と同じで、下痢になったときはお腹が痛くなってトイレへ行くけど、うんちが出ない状態だからです。

2日以上うんちが出なかったり、ウサギのようなコロコロした(正露丸の大きい感じの)うんちをしたときなどは、便秘を疑います。

便秘の原因には、先天的形態異常・腫瘍・腸機能の低下・ストレスなどが考えられます。

ボクのママ
ボクのママ

健康な猫は、1日に1~2回うんちをするよ。

便秘も長時間放っておくと巨大結腸症になる可能性もありますので、症状がみられたら早急に動物病院を受診してください。

     

⑦うんち:巨大結腸症の可能性も

便秘になり何日かうんちがでないと、結腸が膨らんだ状態になる巨大結腸症になる可能性が高く、危険です。

猫がうんちをしようと踏ん張っても出ないと、肛門周りに粘液が付着したり、下痢っぽいゼリー状の便が出ることもあるんです。

おなかが膨張してみえることもあり、トイレへ入ってもうんちがでていない場合は、早急に動物病院を受診してください。

       

猫がトイレへいうけど排泄しないで出てくるときの対処法2つ

猫が1日にするおしっこの量は体重1kgあたり22~30mlが目安になり、おしっこをする回数は平均で1日に1~3回です。

猫のおしっこトラブルは特に、寒い季節に多くみられるため、しっかり対策方法を確認しておきましょう。

     

①動物病院を受診する

猫のおしっこが全くでない場合は、何らかの原因があるはずです。

24時間以上おしっこが出なければ、動物病院を受診してください。

頻尿の状態でも、下記のような症状が確認できた場合も、受診しましょう。

  • おしっこに血が混ざっている
  • 何度もトイレを出入りする
  • おしっこをするとき、痛そうにする
  • 元気がなく、ぐったりしている
  • 嘔吐があり、口からおしっこのアンモニア臭がする

おしっこが出ない状態を放置していると、48~72時間で尿毒症を引き起こし、けいれん・低体温・意識障害などがみられ、短い時間で命を落とします。

     

②水を飲ませる工夫をする

もともと猫は水分を多く摂取しない動物なので、少しでも水分を摂ってくれるような工夫をしてあげましょう。

無理やり飲ませるのではなく、常に新鮮なお水を用意したり猫の通り道沿いにお水を置いてあげたり、お皿のふちにヒゲが当たらないお皿を用意するなどストレスなく水が飲める環境を整えるなどがおすすめです。

それでもお水を飲まない場合は、ドライフードを白湯でふやかしたり、ウェットフードにしばらく変えて与えてみて様子をみましょう。

     

まとめ

猫がトイレへ入っても排泄しないででてきてしまうのは、体の不調が関係している場合が多いです。

長時間放っておくと命にかかわる危険性があるため、原因を探っていきましょう。

  • どこか別の場所で粗相をしていないか
  • トイレ環境は整っているか
  • ストレスがかかっていないか

上記に当てはまらない場合は、なんらかの病気の可能性が高いため、早急に動物病院を受診してください。

猫の健康寿命をのばし、生き生きとすごしてもらうために、健康管理を習慣づけましょう。

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