愛猫が自分のしっぽを急になめるようになったんだけど、どうしたんだ!?
放置すると、エスカレートして尻尾を噛むこともありそう。
なんとかやめさせたいな。
今回は、こんなお悩みにお答えします。
結論からお伝えすると、猫が自分のしっぽをなめる理由は、精神的・体の不調がほとんどです。
「精神的?体の不調?両方とも関連性がないじゃん」と思いますよね?
いえいえ、2つの理由に共通点があるんです。
それは、現代のイエネコ特有な理由ということ。
野生時代での”狩りや敵との戦い”がない反面、”自由が制限される生活””ケガや病気に対する免疫力の低下”が考えられるようです。
この記事では、なぜ猫がしっぽを急になめるのかについて、解説します。
現代社会で猫とともに生活するうえで、しっかり理解してあげましょう。
猫のしっぽを急になめる理由5つ
猫のしっぽを急になめる理由は、以下の5つです。
- 毛づくろいをしているだけ
- 子猫の”おしゃぶり”癖が抜けていない
- ストレスを感じている
- ケガをしている
- ノミ・ダニにより痒い
5つの理由について、カンタンに解説します。
①毛づくろいをしているだけ
”しっぽだけをずっと舐めている”のではなく、日課の毛づくろい(グルーミング)を行っていることが多いです。
毛づくろいであれば、特に気にする必要はありません。
うちのやんちゃ猫が、しっぽを毛づくろいしてる姿、1度も見たことがありません。笑
(わたしが触りまくってるから、”毛づくろいされてきれい”と思ってるのかな。)
ずっと舐めているのは「過剰なグルーミング」といって、ストレスなどからおこる行動のようです。
心配だけど、ぜんぜん毛づくろいしないのも、逆に不安になるぞ(*’▽’*)♪
②子猫の”おしゃぶり”癖が抜けていない
生まれてすぐにお母さん猫から離れ、母乳を飲んでいない子猫は、自分のしっぽや肉球・毛布・飼い主さんの指をおしゃぶりがわりになめることがあります。
お母さんのおっぱいを飲むように、チュパチュパ吸うことも。
このような仕草が成猫になっても治らず、癖になっているんです。
おしゃぶりのとき前足でフミフミさせるのも、お母さんのお腹を押してお乳を出す仕草だよ。
原因は、おかあさん猫のぬくもりを感じた時間が、短かったから。
自分でなめることで、おかあさんに舐めてもらった思い出に浸っているんです。
愛猫がおしゃぶりする素振りをみせたら、やさしく撫でてあげるなど、おかあさん猫のように安心させてあげましょう。
③ストレスを感じている
ストレスを感じたとき、過度の毛づくろいをすることがあります。
ストレスによる過度の毛づくろいは、しっぽだけじゃなく、体や手足などさまざまな部位でみられる現象です。
ずっと舐めている状況であれば、気を紛らわせて、やめさせましょう。
↓↓ストレス解消には、蹴りぐるみで思いっきりストレス発散させよう♪↓↓
④ケガをしている
猫は本能的に、自分の体にケガや痛みがある場合、なめて治そうとします。
猫のザラザラした舌で傷口をなめると、細菌感染や傷が悪化する可能性があるので、やめさせましょう。
猫は弱ってることを隠すのが上手だから、見落としがちだよね。
これ以上悪化させないためにも、毎日の健康チェックは大切だよ‼
⑤ノミ・ダニにより痒い
猫の毛に付着したノミ・ダニによって痒みが発生し、しっぽも例外ではありません。
しっぽも炎症を起こし、痒みが発生するため、”気づいたら急になめるようになった”と思うのかもしれませんね。
しっぽだけじゃなく、体全体に寄生した可能性が高いため、動物病院で治療することをおすすめします。
獣医にお伺いしたところ、市販の薬は効かないものが多いそうです。
値段もほとんど変わらないので、専門家のいる動物病院で、しっかり治しましょう。
猫がしっぽをずっと舐めていると危険なことも
猫がしっぽをずっと舐めていると、だんだんエスカレートすることがあります。
放置すると危険なことは、以下の2つです。
- 自分の尻尾を噛む
- 同じ行動を繰り返す【常同障害】
2つの危険なことについて、カンタンに解説します。
①自分の尻尾を噛むことがあれば注意!
過度のストレスを感じると、尻尾の先端を噛むことがあります。
尻尾の先端を噛み続けると、出血したり嚙みちぎることもあるほど。
何度も噛むようであれば、炎症や病気がかくれているかもしれません。
一度、皮膚や毛のチェック・ボディチェックなどを行い、健康状態を確認しましょう。
②同じ行動を繰り返す【常同障害】かも
猫が同じような行動を繰り返すことを、常同行動といいます。
常同行動が自分を傷つける行為に発展すると、【常同障害】と呼ばれ、病気なんです。
ストレス(不安・不満・痛みなど)を感じることで見られる、”尻尾の先端を噛む”・”自分の尻尾でじゃれる”などが【常同障害】にあたります。
猫がしっぽをなめる行動をやめさせるには
猫がしっぽをなめる行動をやめさせるには、ズバリ、他に気を紛らわせることです‼
猫じゃらしやおもちゃを使って遊びに誘ってみたり、ブラッシングしてあげたり、おやつをあげてみたり。
↓↓このおもちゃ、うちの猫はずっとボール転がして遊んでます♪↓↓
しかし、通常の毛づくろいをしてるだけなら、特に注意する必要はありません。
「さっきからずっと舐めているかも」と思ったとき、注意を反らせてあげましょう。
もしかしたら【常同障害】の可能性もあります
まとめ:猫がしっぽをなめても、怒らないでね。
今回は、”猫がしっぽを急になめるのは危険なのか”について、解説しました。
猫がしっぽをなめる理由は5つあり、それぞれ現代社会ならではの理由でした。
野生時代にはない、猫の悩みとでもいいましょうか。💦
共通していえるのは、決してわざとではないということです。
しっぽをずっとなめるという行為は、普通ではありません。
もし、あなたの愛猫が自分の尻尾をずっと舐めているのであれば、他に興味を反らすか獣医に相談してみましょう。
コメント
うちの猫たちはマンション暮らし。狭いかっていうと、広くもなく、狭くもない。3頭いて、親子。しかしその内の1頭がしっぽを齧りだした… 長くてきれいなしっぽは見るも無残に…結局手術をして短くしました。それが6月で、今は9月。まだ治っていません。カジリ癖がついてしまい、治りかけるとまた傷に… 家ネコなんで、恐らくストレスかな?と。この1頭だけ一部屋あげてます。以前は親猫も一緒にいましたが、今は殆ど部屋に入りません。カラーを付けている猫を見ると、シャーをします。病院の先生は、傷はほとんどいいけど、心が治っていないとの事。日中は仕事でいませんが、家に帰ったら、殆ど一緒にいます。トイレもご飯も部屋内にして、親猫との接触はなるべくしない様にしていますが、最近はもしかして私が原因?とか思います。なんとかしっぽを齧らせない様にしたいですが、良い案はございますでしょうか?宜しくお願い申し上げます。
MASAYA YAMAKIさん
コメントありがとうございます。
原因がわからず、お辛い毎日を過ごされているとのこと、出来るだけ改善させたいですよね。
いただいた情報を拝見する限り、まず、病院の先生の診断として、
・尻尾には寄生虫などはいなかった
・皮膚などに病気がみられなかった
ということですと、やはり考えられるのはおっしゃるとおり「ストレス」が原因かと思われます。
子猫時代から尻尾の噛み癖があるということだと、遊びの延長で噛み癖がつくこともありますが、伺うかぎりだと成猫になってから突然ということですよね。
また、「去勢・避妊手術が終わっている」と解釈すると、縄張り意識や野生時代の名残が出てきたとも考えにくいです。
となると、わたしからご提案できる改善策として、以下2つあります。
まずは、帰宅されたら”一緒にいる”だけでなく、少しの時間でもいいので一緒に遊んであげてください。日中ずっと独りぼっちの部屋にいるので、ストレスは多少かかっていると思います。
室内には、キャットタワーなど上下運動ができるものがあるとなお、いいですね。
出来るだけストレス発散させてあげることが大事かなと思います。
2つ目は少し荒行なんですが、尻尾に猫の嫌いなニオイ(柑橘系など)を少し塗っておくことです。もちろん、最初は齧ったり舐めたりすると思うので、体に害のないものになります。※「生わさび」を薄めて尻尾につけて、噛み癖が治った例もあります。
これで噛み癖が治ること例もありますので、よろしければお試しなさってください。
まずは、「ストレス発散」ですね。
改善してまた、親猫や他の猫と一緒に暮らせる日が来ますように祈っています。
また何かお困りのことがありましたら、コメント欄にてご連絡お待ちしております。