愛猫が、動物病院から帰ったら鳴くことがあると、気になりませんか?
病院が好きな猫は少ないですが、体調が悪そうな違和感を感じたり、ワクチン接種や健康診断のために行かなくてはいけない時もあります。
- 猫が病院から帰ったら鳴くのはなぜ?
- 愛猫を落ち着かせるにはどうしたらいいの?
- 猫が病院から帰ってからみせる行動とは
結論からお伝えすると、猫が病院から帰ったら鳴くのは、”病院が猫にとって嫌いな場所だから”です。
以前のわたしも、なぜ病院から帰ったら鳴くのか、原因がわからず困っていました。
しかし、今は正しい対処法で、愛猫を落ち着かせることができています。

猫の専門資格をもつわたしが、【愛猫が病院から帰ったら鳴くや落ち着かせる方法】について、分かりやすく解説しています。
猫が病院から帰ったら鳴くのは、不満からだった

猫が病院から帰ったら鳴くのは、ズバリ、不満があることをアピールしているのです‼
猫だって病院は怖いし、出来れば行きたくない。
でも、飼い主さんに強制的に連れていかれ、行き場のない感情を、病院から帰ったら鳴くことでぶつけているのです。
わたしたち飼い主は、病院へ連れていく度辛いけど…時間が解決するまで耐えるしか方法がありません。

我が家の猫は、病院から帰っても機嫌が悪すぎて、ずっと鳴きっぱなしです。
しかも、私を知らない人扱いされてました。笑

(遠くの方から)「ドチラサマデスカ?」
猫が病院から帰ったら鳴く理由3つ

猫が病院から帰ったら鳴く理由は、以下の3つです。
- 怖かった病院での記憶に興奮/怒ってる
- 緊張が取れてホッとした
- 病院での処置が痛かった
順番に解説します。
①怖かった病院での記憶に興奮/怒ってる
一番多い理由は、病院にいる時間にストレスが溜まり、病院から帰ったら鳴くことで、ストレス発散をしています。
外をみながら鳴くようなら、興奮状態の自分を鎮めようとしているのです。
しかし、大きな声で唸るように鳴く場合は怒っているなど、鳴き方によって感情に違いがあります。
病院へ連れていかれた理由は猫には理解できないため、飼い主さんに攻撃してこなければ、愛猫が落ち着くまでそっと見守りましょう。

病院は嫌いニャ💦
②緊張が取れてホッとした
病院から自分のにおいがするおうちに帰宅すると、一気に緊張の糸が取れて鳴くことがあります。

病院、こわかったニャ~><
診察の間、猫は早くおうちに帰りたくても帰れず、ずっと怖いのを我慢しているためです。
病院では知らない人や猫のにおいがしたり、冷たい金属の板(診察台)に乗せられたり、緊張しています。
病院へ連れていく際は、愛猫のにおいがついたタオルなどを持っていくとよいでしょう。
③病院での処置が痛かった
病院で触診があったり、検査をされたりすると、病院から帰ったら鳴くことがあります。
猫も採血での注射針や、エコー検査で毛を剃られるときに痛がることがあるためです。
愛猫の体調が悪そうだったり、違和感を感じたりすると、動物病院へ連れて行くのではないでしょうか。
まず、獣医師による触診を行い、判断が難しい場合は採血やエコー検査を行うことがほとんどです。
しかし、採血は注射針を刺されて痛いでしょうし、エコー検査のためにバリカンで毛を剃られることに抵抗がある猫もいます。
痛くても緊張のために訴えることができず、病院から帰ったら鳴くことで、感情を表現しているのです。

すごく痛かったんだからニャ~~(飼い主へアピール)
【参考】術後の退院で、痛み止めが切れると痛くて鳴く子も
手術を受けた猫は、退院後に処方される痛み止めが切れて痛がり、鳴く子がいます。
しかし、術後は徐々に痛みもなくなっていくため、見守ることしかできません。
わたしの実家の猫が、2022年に全身麻酔をして手術(ほぼ全身)を行い、数日入院しました。
術後は動物病院で経過観察のため入院しますが、その間も痛み止めを処方してもらえます。
退院するときもご飯と一緒に食べる痛み止めをもらったのですが、ご飯前になると効果が少なくなるようで、痛がってました。
なぜわかったのかというと、いつもと違う鳴き方で鳴くからです。
不安であれば、獣医師に相談してみてください。
愛猫を落ち着かせるには…

愛猫を落ち着かせるには、以下の3つを試してみてください。
- ケージに入れて落ち着かせる
- 鳴きやむまで無視する
- 【か細く鳴く場合】別のことへ気をそらす
順番に解説します。
①ケージに入れて落ち着かせる
ケージがあるおうちは、愛猫が落ち着くまでケージに入れて、ケージ全体を布などで覆いましょう。
愛猫が病院から帰ったら鳴いて困るときは、不満を解消し、落ち着かせることが大切です。
猫は、目隠しされると落ち着く習性があります。
ケージ内には、生活必需品の【餌】【お水】【トイレ】を入れてください。
愛猫が鳴きやむまで、ケージを目隠しした状態で耐えるしかありません。
②鳴きやむまで無視する
かわいそうと思うかもしれませんが、愛猫が鳴き続けても無視しましょう。
病院から帰ったら鳴く度に反応してしまうと、猫は『鳴けば構ってくれる』と錯覚してしまうためです。
大きな声で鳴き続けるようなら、ご近所トラブルにならないよう、防音対策が必要かもしれません。
③【か細く鳴く場合】別のことへ気をそらす
飼い主のあなたに向かって弱弱しい声で鳴くときは、おもちゃやおやつなどを与えて、気をそらしてあげましょう。
猫は自分の好きなものが目の前にあると、1点集中することが多いためです。
効果が見られれば、”病院から帰っても、鳴く必要がない”ことを猫は理解します。
- おもちゃで一緒に遊んでくれる
- おいしいおやつをたべさせてくれる
このような、愛猫にとってうれしい出来事が待っていることを記憶すれば、自然と鳴く頻度も減ってきます。
猫が病院から帰ってからの行動3つ

猫が病院から帰ってからの行動は、以下の3つです。
- ご飯食べない
- 見えないところへ隠れる
- 飼い主を威嚇する
順番に解説します。
①ご飯食べない
愛猫が病院から帰っても、ご飯を食べないことがあります。
病院での恐怖体験から、一時的な抗うつ状態になっている可能性があるためです。
”うつ”と言われると、心配になる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
抗うつ状態とは、【なんだかやる気がでないな~】など、軽度の”うつ”状態です。
時間が経てば、徐々に落ち着いてきて食欲も戻ってくるため、様子見でよいでしょう。
②見えないところへ隠れる
病院から帰宅後にキャリーバッグを開けたら、サササッと見えないところへ隠れることがあります。
猫は警戒心がとても強く、病院で知らないニオイだらけの場所は、居心地が悪かったためです。

もう、病院なんて行きたくないニャ!
見えるところにいたら、また病院へ連れていかれると思って、隠れてしまうのです。
静かに見守っていれば出てくるため、その時は褒めてあげてください。
③飼い主を威嚇する
病院でのストレスを発散させるため、飼い主を威嚇することがあります。
猫特有の習性で、自分が感じた極度のストレスを発散させるためです。
恐怖と緊張が入り混じった状態を、猫自身で落ち着かせようとしているだけで、飼い主さんが悪いのではありません。
飼い主さんへ攻撃的になる転嫁行動が見られることもあり、飼い主さんや猫のケガが心配です。
威嚇するような行動が見られたら、ケージに入れて布をかけて様子をみましょう。
まとめ:猫だって病院は怖くて嫌い…わかってあげて

この記事では、猫が病院から帰ったら鳴く理由や落ち着かせる方法について解説しました。
猫は警戒心の強い動物のため、知らない場所・知らないニオイだらけの病院は怖いし、行きたくないのです。
そのため、猫が病院から帰ったら鳴くことがあっても、寄り添う気持ちを忘れずにしてくださいね。
病院で頑張って検査や診察を受けてくれたので、帰宅後甘えてきたら思いっきりほめてあげましょう。(*’▽’*)♪

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