愛猫がトイレ砂を食べている姿をみると、ビックリして心配になりませんか?
- 猫はなぜトイレ砂を食べるの?
- 猫用トイレ砂の誤飲をやめさせるには?
結論からお伝えすると、猫がトイレ砂を食べるのをやめさせる方法は、猫がトイレ砂を食べる必要のない環境をつくることです。
偶然の誤飲や病気の場合もありますが、ほとんどの原因は、飼い主さん側にあります。
トイレ砂はおしっこを吸収する働きがあるため、誤飲してしまうと胃の中で膨張することがあり、危険です。
しかし、トイレ砂を食べる必要がなければ、自然と食べなくなります。
猫の専門資格をもつわたしが、【猫がトイレ砂食べるのをやめさせる方法】についてわかりやすく解説しています。
猫がトイレ砂食べるのをやめさせる方法4つ
猫がトイレ砂を食べるのをやめさせる対策方法は、以下の4つです。
- 猫砂の素材を変えてみる
- 一緒に遊んであげることで、猫砂を食べる興味をそらす
- フードの栄養バランスを整える
- 一時的に、猫砂からトイレシートへ変えてみる
4つの対策方法について、解説します。
①猫砂の素材を変えてみる
万が一、食べてしまっても全く問題のない無添加素材の猫砂にかえてみましょう。
猫が食べてしまうトイレ砂は、おから系や紙系の猫砂ではありませんか?
特に”おから系”は食品のため、嗅覚が優れた猫の中には、おいしそうなニオイを感じる子もいます。
もし、おから系や紙系の素材であれば、一度素材の違う猫砂に変えて様子をみましょう。
おすすめは、自然素材の猫砂(システムトイレ用)です。↓↓
システムトイレは、掃除が楽なだけでなく、病院へ行く際の”尿採取”が簡単にできることが特徴です。
システムトイレについては、こちらの記事でまとめています‼↓↓
【猫】システムトイレやめたほうがいい?普通のトイレにないメリットから選び方4つ
②一緒に遊んであげることで、猫砂を食べる興味をそらす
飼い主さんが愛猫と一緒に遊ぶことで、猫砂から興味をそらしてみましょう。
猫は飼い主さんの注意をひきたくて、わざと猫砂を食べることがあります。
飼い主さんに構ってもらえないと、寂しさを紛らわすため、猫砂を食べることがあるのです。
我が家の猫も一時期、猫砂を食べることがありましたが、以下の点をルール化しました。
- 毎晩30分間、全力で一緒に遊ぶ
- 私のお風呂後に遊ぶことを覚えさせる
上記の2点を徹底すると、イタズラも猫砂を食べなくなりました。
飼い主さんが、愛猫と一緒に遊ぶ時間を作ってあげれば、解決することが多いです!
猫もストレス発散や運動不足の解消にもなるので、おすすめです。
③フードの栄養バランスを整える
今与えているフードの栄養が偏っていたり不足している場合があるため、栄養バランスを整えてあげましょう。
猫は、自分の体に必要な栄養な量がわかっていて、不足分を他で補おうとする習性があるためです。
フードの栄養バランスが取れていないと、猫は猫砂から栄養を摂ろうとして食べることがあります。
栄養バランスの取れた食事を心がけ、フードを見直してみましょう。
与えるフードは必ず『総合栄養食』のものを与えてくださいね。
④一時的に、猫砂からトイレシートへ変えてみる
物理的に猫砂をなくし、一時的に猫砂からトイレシートへ変えてみましょう。
理由は、猫砂を食べてしまう原因が病気なのかストレスなのか判断するためです。
ちなみに、トイレシートは、システムトイレのおしっこシートでも大丈夫ですよ。↓↓
猫がトイレ砂を食べる原因6つ
実際に食べてしまった量少しなら、体の不調が現れないか、しばらく様子を見守りましょう。
日常的にたくさん食べる場合でも、簡単に改善できるものから危険なものまで原因は多岐にわたります。
猫がトイレ砂を食べる原因は、以下の6つです。
- 遊んでいるうちに、偶然食べちゃった
- おなかがすいているため
- 栄養バランスを整えるため
- ストレスを感じているため
- 飼い主さんの気を引こうとしているため
- 寄生虫や病気の疑い
6つの原因について、カンタンに解説します。
①遊んでいるうちに、偶然食べちゃった
猫がトイレ砂で遊んでいたら、偶然口に入ってしまい、食べてしまうことがあります。
猫砂を偶然かじったときの食感やニオイが気に入ると、日常的に食べてしまうことも。
ほとんどは少量を口に入れるだけですが、大量に食べている場合は動物病院の受診をおすすめします。
食べ物以外を選んで食べてしまう「異嗜症(ウールサッキング)」も考えられます。
遊んでいるだけなのか意図的に食べようとしているのか、しっかり観察しましょう。
②おなかがすいているため
子猫に多く見られますが、”フードの量が足りずに空腹だから”食べてしまうことがあります。
理由は、成長期の子猫には、成猫より多くのエネルギーを必要とするためです。
成猫よりたくさんのカロリーを摂取しようとして、トイレにあった猫砂を食べてしまうのです。
おから系は特に、食品のおいしそうなニオイがする商品が多いことも原因の1つと考えられています。
子猫はまだ胃も小さいため、少しずつしか食べられません。
少量のフードを少しずつ与え、子猫がおなかをすかせないようにケアしてくださいね。
空腹が原因である可能性を考えた場合、1日に与えているフード量を確認し、適量かどうか確認しましょう。
フードのパッケージに体重別で表記されていますが、記載された体重は理想体重なため、詳細はかかりつけの獣医さんに相談してくださいね。
③栄養バランスを整えるため
栄養が偏っていると、猫が自分で栄養バランスを整えるために猫砂を食べることがあります。
猫にとって必要な栄養素【たんぱく質・炭水化物・脂質・ミネラル・ビタミン】をバランスよく摂取する方法を本能的に知っているためです。
飼い主さんが、愛猫の栄養バランスを整えてあげることも、もちろん大事。
安心・安全で、栄養バランスもばっちりなフードは、健康寿命も延ばせます‼
④ストレスを感じているため
猫がストレスを感じると、猫砂を食べてしまうことがあります。
猫は、環境の変化や生活ペースを乱されることでもストレスを感じやすいです。
ストレスが原因の場合は、生活環境を整えてあげると改善がみられる場合もあります。
猫は静かで暗い場所を好みます。
また、大きな音が聞こえない場所を作ってあげるのもおすすめですよ。
猫に話しかけたり触ったりしたとき、嫌がっていれば、離れたところから見守りましょう。
⑤飼い主さんの気を引こうとしているため
飼い主さんに直接「遊んで~」と甘えられない猫は、飼い主さんの気を引こうとして、猫砂を食べることがあります。
その理由の多くは、外出時間の多い飼い主さんがいなくて寂しかったから、構ってほしいのです。
飼い主さんに構ってほしいだけなら、飼い主さんが一緒に遊んであげることで改善が期待されます。
ちなみに、飼い主さんが外出中の猫は、ほとんどの時間寝ています。笑
⑥寄生虫や病気の疑い
寄生虫感染や肝臓疾患などの病気になると、猫砂を食べることがあります。
病気の場合は、猫砂を食べるのをやめさせる方法を行っても改善が見られないこともあるのです。
- 異食症(異嗜症※)
- 糖尿病
- 甲状腺機能亢進症
- 消化酵素の不足による吸収不良
動物病院を受診するときは、以下のことも獣医さんに伝えましょう。
- 食欲や体調
- おしっこやうんちなどの異変
ちなみに、高齢猫の場合は、もしかすると認知症を発症してしまったことで猫砂を食べちゃうこともあります。
少しでも異変を感じたら、すぐに動物病院を受診してください。
まとめ:猫がトイレ砂を食べたらやめさせましょう
今回は、猫のトイレ砂を食べるのをやめさせる方法について、解説しました。
猫がトイレの砂を食べるのは、偶然や病気が原因の場合もありますが、飼い主さん側の責任によることが多いです。
理由はさまざまですが、病気が隠れている場合もあるため、注意深く観察することが大事。
猫の行動には必ず原因が存在します。
言葉を離せない猫が何を訴えているのか、しっかり確認してくださいね。
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