「猫用自動トイレに日本製はあるの?」
「うちの猫に合う自動トイレでおすすめの機種が知りたい」
猫の自動トイレを選ぶ際、「購入するなら、日本製がいい」と考える飼い主さんも少なくありません。
今回は、高額な製品だからこそ失敗したくない飼い主さんのため、市場に出回るおすすめの11機種を比較し、日本製の自動トイレがあるのか調べました。
愛猫の健康管理と飼い主さんの生活の質を向上させるために、「トイレ環境」を整えることは、重要な要素のひとつです。
そのため、あなたと愛猫のライフスタイルに合った自動トイレを選びましょう。
この記事では、猫の専門資格を持つわたしが、日本製や多頭買い・大型猫・レンタルでも使える猫用自動トイレについて解説します。
猫の自動トイレに日本製はある?

結論からお伝えすると、現在の市場に出回っている猫の自動トイレの中に、残念ながら日本製品はありません。(2025年12月時点)
国内で生産しても需要規模が限られるため、製造コストが割高になってしまうことが影響しています。
しかし、日本の企業が運営して、製造は海外でも、輸入・販売を国内で行っている機種はいくつかあります。
では、日本企業が参入している自動トイレメーカーを見ていきましょう。
日本でも安心して使える猫用自動トイレ4選

製造は海外ですが、日本でも安心して使える猫用自動トイレでおすすめなのは、以下の4選です。
製造は海外ですが、日本が正規代理店になることで、日本の高い安全基準に合格した商品となります。
説明書や専用アプリにも、日本語対応しているので、安心してください。
また、サポート体制が整っているため、トラブルへも柔軟に対応してくれます。
自動トイレの消臭剤や専用ゴミ袋などの消耗品も、国内のサイトから購入が可能です。

日本法人が運営しているため、日本語で問い合わせることもできますよ。
猫用自動トイレの仕組みと導入のメリット

猫用自動トイレは、重量センサーや赤外線センサーが猫の排泄を感知し、固まった猫砂と排せつ物をあらかじめ設定した時間に自動で分離・回収します。
清掃方式は「ドラム式(回転式)」と「スクープ式(くし式)」の2つに分類されます。
飼い主の掃除がラクになるだけでなく、猫が常に清潔なトイレで排泄できるという点が動物行動学的にも大きなメリットです。
ドラム式 vs スクープ式の特徴を比較
購入前に必ず理解しておくべきなのが「清掃メカニズム」の違いです。
「ドラム式」と「スクープ式」の2つがあり、それぞれの特徴を見ていきましょう。
| 清掃方式 | 特徴 | 回収精度 | 砂ほこり |
|---|---|---|---|
| ドラムタイプ (回転式) | ドラム全体が回転して、重力でふるい分ける | 非常に高い (細かい排せつ物も回収) | やや舞いやすい |
| スクープタイプ (クシ式) | クシ状のパーツが排せつ物をすくい取る | 形状によりムラが出る可能性あり | 舞いにくい |
衛生面を最優先するなら、回収漏れが少ない「ドラム式」が推奨されます。
しかし、舞い上がる砂ほこりに敏感な猫や飼い主さんには、「スクープ式」がおすすめです。
【比較】猫用自動トイレおすすめ11選のスペック一覧表

猫用自動トイレでおすすめの11選を、スペック比較しました。
価格帯は変動するため、各リンク先で最新価格をご確認ください。
| モデル名 | 参考価格 (税込) | 特徴 | 静音性/ 精度 |
|---|---|---|---|
| PETKIT PURA MAX 2 | 47,800円 | 総合バランス優秀。安全性・静音性が高い。シニア猫も使いやすい低床設計。 | 約35dB 精度:◎ |
| Neakasa M1 | 43,860円 | 上部開放(オープン)型。大型猫(メインクーン等)や閉所が苦手な猫に最適。 | 47.5dB 精度:◎ |
| CATLINK SCOOPER PRO-X | 62,820円 | 13Lの大容量ダストボックス。多頭飼育や長期間の留守番向け。 | 53.47dB 精度:◎ |
| PetSnowy | 54,390円 | 光触媒消臭機能搭載。デザイン性が高くインテリアに馴染む。 | 52.5dB 精度:○ |
| miruto (Coco) | 46,800円 | 幅48.5cmのコンパクト設計。日本メーカーによるサポート体制。 | 59.13dB 精度:○ |
| PETKIT PUROBOT MAX PRO | 69,785円 | AIカメラ搭載。個体識別が可能で排泄物の画像記録も残るハイエンド機。 | 約35dB 精度:計測中 |
| GEX PURE CAT | 59,500円 | 国内メーカーGEX製。工具不要で分解丸洗いが可能。 | 57.37dB 精度:◎ |
| PETREE ペッツリー PLUS ※売り切れ中 | 39,800円 | コストパフォーマンスが高い。動作音が静かで入り口が低い。 | 56.57dB 精度:◎ |
| LALAHOME RealScooper | 52,439円 | 猫砂自動補充機能付き。スクープ式のため砂埃が立ちにくい。 | 50dB 精度:- |
| UBPET C20 | 約5万円台 | トイレ内部容量89Lと非常に広い。入り口17cmで子猫・老猫推奨。 | 情報なし |
| FEELNEEDY | 約3万円台 | 低価格帯のエントリーモデル。基本的なアプリ・センサー機能を網羅。 | 情報なし |
※価格は記事執筆時点の楽天市場での参考価格です。
PETKIT PURA MAX 2
安全性と静音性(約35bB)に優れ、全体的な機能バランスが非常に良いモデルです。
入り口が低い設定になっているため、足腰の弱いシニア猫でも無理なく使用できます。
Neakasa M1
上部が大きく開いたオープン型デザインのため、閉所が苦手な猫や、メインクーンなどの大型猫でも広々と使えます。
ニオイがこもりにくく、飼い主さんが中の様子や確認しやすいことがメリットです。
CATLINK SCOOPER PRO-X
13Lという大容量のダストボックスを備えており、ゴミ捨ての頻度を大幅にい減らせるのが最大の特徴です。
多頭飼いや、長期間の旅行・出張などで留守にする機会が多い方に適しています。
PetSnowy
光触媒TiO2を活用した三重消臭システムを搭載していて、強力な脱臭効果が期待できます。
また、家電らしさを感じさせないデザイン性の高さも魅力です。
インテリアにこだわりたい方におすすめです。
miruto (Coco)
幅48.5㎝というスリムなコンパクト設計で、設置スペースが限られる部屋にも置きやすいモデルです。
日本メーカーによるサポート体制が整っていて、購入後の安心感も高い製品です。

我が家は、mirutoの自動トイレを使っています。
レビュー記事は、こちらです。
PETKIT PUROBOT MAX PRO
「PETKIT PUROBOT MAX PRO」は、AIカメラを搭載した高性能の機種で、猫の個体識別や排せつ物の画像確認による健康管理ができます。
高機能でありながら動作音が約35dBと静かで、機能も静音性も妥協したくない方に最適です。
GEX PURE CAT
国内ペット用品メーカーGEX(ジェックス)製で、日本の住宅事情やニーズに合わせて作られています。
工具を使わずに分解して丸洗いできるため、常に清潔な状態を保ちやすいのが特徴です。
PETREE ペッツリー PLUS ※売り切れ中
3万円台で購入可能ながら、静音性や精度のバランスがよく、コストパフォーマンスに優れたモデルです。
入り口が低く設計されているため、猫がスムーズに出入りできる使いやすさも備えています。

2025年12月現在、売り切れ中だったニャ…。
LALAHOME RealScooper
回転式ではなく「スクープ(クシ)」ですくう方式を採用していて、砂埃が立ちにくいのが特徴です。
猫砂の自動補充機能も付いているため、日々の砂を足す手間も軽減してくれます。
UBPET C20
トイレ内部の容量が89ℓと非常に広く、猫が中でゆったりと向きを変えられる快適な空間設計になっています。
また、入り口の高さが17㎝と低いため、子猫からシニア猫まで幅広い年齢の猫におすすめです。
FEELNEEDY
3万円台で購入できる低価格帯のモデルで、初めて自動トイレを導入する方に適しています。
しかし、安価ながらも基本的なアプリ連携やセンサー機能は搭載されているため、必要十分な機能は備わっています。
猫の専門資格を持つ私が選ぶ!タイプ別おすすめ4選

今回ご紹介した11機種の中から、機能性・安全性・メンテナンス性を総合的に評価し、以下の4機種を推奨します。
それぞれ、紹介します。
総合評価№1:PETKIT PURA MAX 2
トラブル報告の少なさとセンサーの精度の高さから、総合評価1位になりました。
人が触れると即座に停止する安全性や、図書館レベルの静音性は、初めて自動トイレを導入する方でも使いやすい機種です。
大型猫・怖がりな猫に:Neakasa M1
業界でも珍しい「完全オープン型」の自動トイレです。
ドーム型トイレに入りたがらない猫や、メインクーンなどの大型種でも、圧迫感なく使用できます。
構造がシンプルで死角もないため、事故のリスクが低い設計になっていて、安全性も高いです。
多頭飼い・長期外出に:CATLINK SCOOPER PRO-X
13Lとおい最大クラスのダストボックス容量が特徴の自動トイレです。
多頭飼いでゴミ捨ての頻度を下げたい場合や、旅行などで数日間外出するときにも、安心できます。
オゾン・UV・活性炭による消臭機能も特徴のひとつです。
レンタルできる:miruto
1か月からレンタルできて、その後、買取もできる自動トイレです。
自動トイレを使ったことがない方や、miruto製品を試してみたい方におすすめします。
自動給水器とセットでレンタルすると、さらにお得です。
失敗しない猫用自動トイレを選ぶポイント 4つ

失敗しない猫用自動トイレを選ぶポイントは、以下の4つです。
- 「ドラム式」か「スクープ式」か?
- 安全機能と対象体重
- アプリ連携と健康管理機能
- メンテナンス(分解・丸洗いができるか)
高額な投資となるため、必ず確認してください。
①「ドラム式」か「スクープ式」か?
自動トイレのタイプが、「ドラム式」か「スクープ式」か、確認しましょう。
- 「ドラム式」(回転式):ドラムが回転して、砂と排せつ物を分けるタイプ
⇒排せつ物の回収精度が高く、取りこぼしが少ない - 「スクープ式」(くし式):クシで掃き出すタイプ
⇒砂埃は舞いにくいですが、細かいはいせつぶつを取りこぼすこともある
②安全機能と対象体重
安全機能として、挟み込み防止センサーは必須です!
子猫(1.5㎏未満)の場合、センサーが反応せずに作動しなかったり、誤作動の危険があったりします。
そのため、多くの自動トイレの対象体重は、1.5㎏以上を推奨しています。
成猫になるまでは、電源を切った状態で慣れさせましょう。
③アプリ連携と健康管理機能
猫用自動トイレを選ぶ際は、Wi-Fi経由でスマホアプリと連携できる機種を選びましょう。
「トイレの回数」「滞在時間」「体重」の推移は、膀胱炎や腎不全などの初期症状に気づくための大切なデータとなります。

主な初期症状は、多飲多尿や頻尿です。
④メンテナンス(分解・丸洗いができるか)
自動トイレは家電扱いのため、定期的な掃除は必要です。
「猫砂の全交換モード」があるか、ドラム部分は簡単に取り外して丸洗いできるかを確認しましょう。
毎日のトイレ掃除はラクですが、定期的なメンテナンスもできる限り、手間がかからない機種を選ぶことをおすすめします。
自動猫トイレ導入のメリット・デメリット

自動猫トレイを導入にするにあたり、メリットとデメリットをそれぞれ簡単に紹介します。
- 毎日の掃除が週1回のゴミ捨てになり、掃除の手間が減る
- 常に清潔な状態が保てるため、猫が排泄を我慢するリスクが減る
- 密閉ダストボックスで防臭効果もあり、部屋に匂いが広がらない
- アプリ連携でデータを数値化し、小さな異変に気付きやすい
- 初期費用に3万~7万円前後の導入コストがかかる
- 想像以上にトイレの場所をとる(設置スペースを計測する必要がある)
- 自動で片づけるため、血尿や下痢など、排せつ物を目視する機会が減る(意識的なチェックが必要)
まとめ:愛猫に最適な1台を選定するために
自動猫トイレは、飼い主の家事負担を減らすだけでなく、愛猫に「常に清潔なトイレ」を提供する健康器具としての側面も持ち合わせています。
ご家庭の猫の性格や頭数に合わせて、最適な自動トイレを選びましょう。
- 失敗したくない・安定性重視 → PETKIT PURA MAX 2
- 大型猫・ドーム嫌いな猫 → Neakasa M1
- 多頭飼い・ゴミ捨て頻度を減らしたい → CATLINK SCOOPER PRO-X
- 多頭飼いで個別の健康管理を徹底したい → PETKIT PUROBOT MAX PRO
この記事は、あなたの猫のトイレライフを豊かにするための参考になれば、幸いです。

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