保護猫が夜、夜泣きしたら無視しちゃっても大丈夫かな?返事したほうがいいかな?と困ったことありませんか?
夜鳴きを無視すると、近所迷惑にもなりそうだし…鳴かないようにするには、どうしたらいいのでしょうか。
今回は、保護猫の夜泣きについてご紹介します。
結論からお伝えすると、保護猫の夜泣きを無視しても【大丈夫な場合】と【大丈夫ではない場合】があります。
保護猫が夜泣きをする理由には、精神的なことが多いため。
したがって、”保護猫の夜泣きは無視”の言葉を鵜呑みにしてはいけません‼
この記事を最後までお読みいただくと、『なぜ保護猫の夜泣きを無視しても大丈夫な場合があるのか』お分かりいただけるはずです。
理由がわかれば、夜泣きを軽減させることも可能になり、近所への騒音対策にもつながります。
そこで、猫の専門資格をもつわたしが、”保護猫の夜泣きを無視しても大丈夫なのか”について解説します。
保護猫の夜泣きは無視して大丈夫?
保護猫の夜泣きは無視して大丈夫?…答えは”半分YES、半分NO”ですが、基本的には『無視』で大丈夫です‼
”保護猫の夜泣きは無視”と聞いたとき、わたしはちょっと悲しくなりました。
夜泣きを無視とはどういうことなのでしょうか?…具体的に解説しますね。
保護猫の夜泣きを”無視する”の意味
保護猫の夜泣きを”無視する”の意味は、保護主さんができるときは対応する、出来ないときは無理せず相手にしないということです‼
保護猫にとっては、外の生活から突然、室内に連れてこられました。
『かわいそう』
『保護してごめんね』
保護主はこのように思い、夜泣きする猫に対して、なぐさめようとしがちです。
しかし、この先ずっと一緒に生活をしていくなら、飼い主になる保護主さんが保護猫に振り回されてはいけません。
猫が夜泣きするたびに慰めることで、保護主さんは睡眠不足になる可能性があります。
他にも、
- 体調が乱れやすくなる
- 体力が低下する
- 精神的に不安定になる(情緒不安定)
しかし、猫の夜泣きを”完全無視”するのではなく、保護主さんの余裕があるときは、慰めたり対応してあげてください。
無視することのデメリット
保護猫の夜泣きを無視することへのデメリットとして、近隣との騒音トラブルを起こしやすいことが考えられます。
近隣全員が猫好きとは限らないため。
出来る限り夜泣きをさせないための対策を行いつつ、防音対策をすると良いでしょう。
返事をしたらどうなる?
保護猫が夜泣きするたびに返事をしてしまったら…猫は『鳴けば相手してくれる』と学習して、夜泣きの改善は難しくなります。
そのため、猫の夜泣きは相手になってはいけません。
相手になってしまうと、猫中心の生活となり、保護主さんの体調が不安定になりがちです。
あくまでボスは保護主さんなので、しっかりしつける意味でも、相手にしないこと‼
相手にしなくなると、だんだん夜泣きの回数も減ってくるよ。
夜泣きする理由でも、以下の当てはまることであれば、対応してあげてくださいね。
- トイレが汚れている→掃除してほしくて鳴いている
- おなかが減っている→1日の食事時間・量の徹底を行う
- 運動不足→保護主さんが起きている時間にしっかり遊んであげる
なぜ保護猫は夜泣きするの?2つの理由
保護猫が夜泣きする理由は、以下の2つです。
- 突然連れられた場所で不安がっているから
- 【子猫の場合】寂しいから・甘えているから
2つの理由について、カンタンに解説します。
①突然連れられた場所で不安がっているから
突然知らないにおいだらけの場所へ連れてこられ、不安になるので夜泣きすることがあります。
猫は変化を嫌う動物だから。
保護主さんが良かれとおもって保護しても、猫にとって、環境が変わることへの不安は消えません。
警戒心の強い猫は、知らない環境に対する警戒心から不安になり、夜泣きすることもあるようです。
しかし‼
保護猫の夜泣きはほぼ全部の猫に当てはまりますので、深刻に考えなくて大丈夫‼
だんだん新しい環境に慣れてくれば自然に夜泣きしなくなるので、ここは”無視”しておきましょう。
②【子猫の場合】寂しいから・甘えているから
子猫の場合、お母さん猫もいない・兄弟猫もいない・保護主さんの姿も見えなくて寂しくて夜泣きすることがあります。
子猫といえ、保護したらしばらく隔離生活になるため。
わたしにも経験があるのですが、保護した子猫はとても人懐っこく、甘えてきます。
隔離した部屋を出ようとすると、ついてきたり鳴いたりしてアピールされ、正直無視はよくないかもと思いました。
しかし、保護猫活動の方に話を伺うと、『子猫でも夜泣きするときはこころを鬼にして無視してください』ということでした。
いつも、自分の思い通りにならないことを学習してもらうため…だそうです。
わたしも教わったとおりに実践したら、夜泣きが軽減されました。
保護猫の夜泣きを軽減させる方法3つ
保護猫の夜泣きを軽減させる方法は、以下の3つです。
- ケージを使う(安心できる場所作り)
- 隠れられる場所を作る
- 部屋を真っ暗にしない
3つの方法について、カンタンに解説します。
①ケージを使う(安心できる場所作り)
一番扱いやすいケージを使うことで、安心できる場所作りをしてあげると、夜泣きの軽減がみられることがあります。
ケージの上から毛布など掛けて視界を遮ることで簡単に安心できる場所が作れるため。
新しい環境に不安がっている保護猫には、安心できる場所作りが大切です。
また、ケージの中にトイレやフード・お水も設置できるので、ケージ内で生活が可能になる点も嬉しいですね。
保護猫のにおいがついたもの(例えば保護したときに使った毛布やタオルなど)を入れてあげると、安心して寝床にするかもしれません。
もし、保護主さんに懐いているのであれば、保護主さんのにおいがついたもの(タオルやブランケットなど)をケージ内にいれてあげると落ち着きやすいです。
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②隠れられる場所を作る
不安がる猫のために、隠れられる場所を作ってあげると、夜泣きの軽減がみられることがあります。
狩猟時代の名残りで、外敵から身を守るため姿を隠していたため。
身の安全を確保するため、隠れる場所があると安心します。
段ボール箱をハウスに見立てたり、ドームハウスみたいなものを設置してもよいです。
\変化を嫌う猫が安心するベッド/
\オールシーズン使える/
簡易的なベッドを1つ持っていると、ケージから出た後でも隠れる場所があると安心するみたいです。
我が家には、いくつも置いてあります。
③部屋を真っ暗にしない
部屋を真っ暗にせず、少し明かりをつけてあげると、夜泣きの軽減がみられることがあります。
暗闇が苦手な猫もいるため。
少しの明かりといっても、常夜灯で十分です。
因みにわたしが保護したときは、部屋のカーテンを少しだけ開けて、外の月明かりを取り入れてました。
街路灯でも、結構明るいよ。
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まとめ:保護猫の夜泣きは理由によって無視しつつ工夫が大事
今回は、”猫が夜鳴きしたら無視しても大丈夫なのか”について、解説しました。
保護した猫が夜泣きしたとき、お腹がすいていたりトイレをきれいにしてほしい欲求以外は無視しましょう。
環境の変化を嫌う猫にとって、保護されれば環境は変化し、不安になります。
保護猫が夜泣きするのも、ある意味、仕方がないことなのです。
しかし、相手にすることなく”無視”することで、『夜泣きしても構ってくれない』ことを学習すれば、自然と減ってきます。
”無視”と聞くと冷たいように感じますが、しつけの1つなので、心を鬼にして対応してください。
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