黒猫の目の色が青の猫はいる？考えられる由来や珍しい種類のいろを解説

黒猫の目の色でブルーアイといわれる”青目”を持つ猫をみたことありますか？

また、青い目の色をした黒猫は、本当に存在するのでしょうか。

この記事では、次のようなことがわかります。

結論からお伝えすると、黒猫の目の色が青い猫は実際にいます。

いくつかの原因が合えば、青い目を持つ黒猫が生まれるためです。

他にも、黒猫には珍しい目の色もあり、共通しているのは『メラニン色素細胞が極端に少ない』ことです。

現代の環境にほとんど適していない環境に多くみられた色が、珍しい色になります。

そこで、猫の専門資格をもつ私が、”黒猫の目の色で青目を持つ猫はいるのか”について、理由とともに分かりやすく解説します。

黒猫の目の色が青の猫はいる？

結論からお伝えしました、黒猫の目の色が青い猫はいます‼

上の写真も、黒猫の目の色を青く加工したわけではありません。

なぜ珍しいのかは、つづいて詳しくお伝えしますが、黒猫はメラニン色素細胞の量が多いためです。

　　　　

青い目が生まれると考えられる由来3つ

青い目が生まれると考えられる由来は、以下の3つです。

3つの由来について、分かりやすく解説します。

　　　　　

①子猫はメラニン色素細胞が沈着していないため

子猫はメラニン色素細胞が沈着していないため、黒猫の目の色が青くなることがあります。

メラニン色素（黒色の色素）が沈着していないということは、メラニン色素細胞が少ないのと同じことです。

ようするに、白猫と同じ状態なわけです。

しかし、生後2～3か月ごろからメラニン色素も沈着していくため、徐々に本来の目の色へ変化していきます。

　　　　　

②親猫のどちらかがシャム猫系だったため

親猫のどちらかがシャム猫系だと、黒猫の目の色が青くなることがあります。

猫の目の色は、親猫からの遺伝で決まるためです。

シャム猫の目の色は青い目の子が多く、シャム猫系のバーマンやラグドールなど、長毛種の猫も青い目をしています。

このことから、親猫のどちらかがシャム猫の系統だった場合によくみられるのです。

　　　　　

③病気やケガなどで突然変異したため

病気やケガなどで突然変異したため、黒猫の目の色が青くなることがあります。

黒猫の目の色が青くなる確率は遺伝を除くと低いため、病気やケガが原因のことが多いです。

例えば、緑内障などの病気によって、青い目になることがあります。

目の色の変化が見られたら、動物病院で検診をすることが大切です。

　　　　

黒猫の目の色で珍しい種類のいろは3色

黒猫の目の色で珍しいいろは、青・緑・オッドアイの3種類です。

3種類とも、メラニン色素細胞の量が少なくて、黒猫の中では確率は約1％以下と言われています。

特に青色の目の黒猫は、白内障など病気を発症しやすいと言われているため、日頃から目の健康チェックが大事です。

少しでも異変を感じたら、早急に動物病院を受診してください。

　　　　　　

青い目

青い目は、メラニン色素細胞をほとんど持っていません。

メラニン色素とは”黒色の色素”のことなので、メラニンを多く持ち合わせている黒猫にはほとんど見られないです。

目が青く見えるのは、【レイリー散乱】と言われる現象で、空が青く見えるのと同じ原理です。

ちなみに、黒猫でも子猫時代にはよくみられ、【キトンブルー】と呼ばれます。

　　　　　

緑の目

緑の目も、青い目の次ぐらいに、メラニン色素細胞が少ない色になります。

青い目同様、レイリー散乱によって緑色に見えているだけです。

　　　　

オッドアイ

オッドアイも片方の目の色が青い目であることが多いため、黒猫には珍しい目の色です。

しかし、オッドアイには【先天性】と【後天性】の2種類にわかれ、【後天性】は病気や事故などでケガをした黒猫に突然変異として見られることもあります。

　　　　

まとめ：黒猫の目の色で青目を持つ猫はいるけど注意もしてね。

今回は、”黒猫の目の色が青の猫はいる？”について、解説しました。

黒猫に限らず、生れたばかりの子猫はほとんど青い目【キトンブルー】をしています。

しかし、黒猫のもつ色素や遺伝子から考えると、成猫になれば、違う色で落ち着くことが多いです。

『黒猫の目の色が青かったら、珍しい種類かも』と思わず、なぜ成猫になっても黒猫の目の色が青いのか、問題ないのかを観察してください。

黒猫の目の色が青目で珍しくなくても、愛らしい愛猫にはかわりないですからね。(*’▽’*)♪