猫のおしりに触ると鳴く/怒る理由5つ!尻尾の付け根トントンでおしりが上がるのは…

猫のおしりに触ると鳴く/怒る理由5つ!尻尾の付け根トントンでおしりが上がるのは… 猫の鳴き声
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飼い主
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猫のおしりや尻尾の付け根に触ると鳴くことがあるんだけど、もしかして怒ってるのかな?

でも、尻尾の付け根をトントン触ると、おしりが上がるから、うれしそうにも見えるけど?

今回は、こんな疑問にお答えします。

  • 猫のおしりに触ると鳴く/怒る理由
  • 猫の尻尾の付け根をトントンすると、おしりが上がる理由は?
  • 尻尾の付け根のトントンする際の注意点は?

結論からお伝えすると、猫のおしりに触ると鳴く/怒る理由は、猫のおしり(肛門まわり)に違和感を感じていることが多いです。

一言で”違和感”といっても、体の不調から鳴いたり怒ったりすることもあるため、原因を見極める必要があります。

おしり回りは敏感な部分のため、間違った解釈をすると、取返しのつかないことにもなりかねません。

原因をみつけて正しく対処することで、猫が鳴いたり怒ったりする回数を減らすことが可能です。

飼い主
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猫の専門資格をもつわたしが、【猫のおしりに触ると鳴く/怒る理由】について、分かりやすく解説しています。

また、尻尾の付け根をトントンするとおしりが持ち上がる理由や、注意点についても紹介します。

 

猫のおしりに触るとなぜ鳴くの?

猫のおしりに触れると鳴く理由はいろいろありますが、ほとんどの場合が【触ってほしくなくて怒っている】ことが多いです

おしり、特に肛門まわりは敏感な部位で、猫もなんらかの違和感を感じていることがあります。

手遅れになるまえに、おしりまわりのチェックはしましょう。

飼い主さんがおしりを触ると細菌感染する場合もあるので、チェックするときは清潔な手で行ってください。

     

猫のおしりに触ると鳴く/怒る理由5つ

猫のおしりに触ると鳴く/怒る理由は、以下の5つです。

  • 体に触られるのが苦手
  • 肛門についたうんちが固まって痛い
  • ケガをしている
  • 肛門腺に分泌物が溜まっている
  • 【病気】肛門嚢炎(こうもんのうえん)

順番に解説します。

  

①体に触られるのが苦手

おしりや尻尾の付け根だけじゃなく、体に触れられること自体が苦手な猫もいます。

飼い主さんの手を噛む・ひっかく、遠くへ逃げ出すなどが見られたら、怒っている証拠です。

決して、追いかけまわしてはいけません。

   

②肛門についたうんちが固まって痛い

下痢で、ゆるゆるなうんちをしたとき、肛門まわりにつくことがあります。

肛門回りに付着したうんちが時間とともにカチカチに固まると、皮膚が引っ張られ、違和感や痛みを感じやすいためです。

すぐに気づけば良いですが、ある程度時間がたつとカチカチに固まって、肛門まわりにしっかり付着します。

強引に引っ張って取らず、肛門付近を湿らせてやさしく取ってあげましょう。

ウェットティッシュを上手に活用すると簡単に取れます。↓↓

    

③ケガをしている

多頭飼いで他の猫にひっかかれる・家具にぶつけるなどによるケガの痛みから、おしりを触ると鳴いて怒ることがあります

おしりまわりも毛でおおわれていて傷口がみつけにくいですが、怒って鳴くようなら、おしりまわりをチェックしてください。

傷口を放置すると、細菌感染して治療が必要になる場合があるため、危険です。

日頃からケガをしないように、注意しましょう。

   

④肛門腺に分泌物が溜まっている

肛門腺に分泌物が溜まっている場合、猫のおしりに触ると鳴いて怒ることがあります。

なんらかのトラブルによって排出ができず、肛門腺に溜まることがあるためです。

猫の肛門腺に溜まった分泌物は通常、うんちと一緒に排出されます。

運動不足やストレスなどが原因で、猫に痛みはありませんが違和感は感じるため、いくつかのサインが見られます。

  • おしり周辺がくさい
  • 猫が肛門まわりを過剰に舐めたり噛んだりする
  • 肛門まわりの毛が抜ける・絡まっている
  • 猫がうんちをしたがらない
  • 尻尾がいつもと違う場所にある

猫からのサインを見逃し放置すると、「肛門嚢炎(こうもんのうえん)」や「肛門腺破裂(こうもんせんはれつ)」を発症する可能性があり、危険です

早急に、動物病院を受診してください。

     

⑤【病気】肛門嚢炎(こうもんのうえん)

肛門嚢炎(こうもんのうえん)を発症した場合、猫のおしりに触ると鳴いたり怒ったりすることがあります。

肛門の中に肛門嚢といわれる袋が左右にあり、中には分泌物が入っていて、うんちをするとき一緒に出ます。

画像引用元:みんなのどうぶつ病気大百科

しかし、肛門腺に分泌物が溜まることで、腫れや化膿が見られ、手術が必要になる場合もある病気が『肛門嚢炎』です。

肛門嚢炎(こうもんのうえん)にならないため、分泌物が溜まったら【肛門絞り】を行う必要があります。

「肛門絞り」する方法

肛門に対して、4時・8時の位置にある肛門線のあたりに指で押さえ、上方向へ押し上げるように絞る。

押し上げたとき、中の分泌物が勢いよく出ることがあります。

かなり臭いがありますので、飛び散っても洗い流せる風呂場がおすすめです。

愛猫が嫌がるときは、強引に行わず、動物病院で処置してもらいましょう。

    

猫の尻尾の付け根をトントンすると、おしりが上がるのはなぜ?

猫の尻尾の付け根をトントンすると、おしりが上がる猫がいます。

このような仕草をする猫は、喜んでいるからなのです

猫が尻尾の付け根をトントンされて喜ぶ理由は、以下の3つです。

  • 毛づくろいが難しいところを触ってくれるから
  • ”くすぐったい”と感じているから
  • 生殖器につながる神経が通っているから

順番に解説します。

   

①毛づくろいが難しいところを撫でてほしいから

おしりまわりや尻尾の付け根は、猫が毛づくろいできない部分のため、飼い主さんに撫でてもらうと喜びます。

猫は「もっと撫でて~♪」と思い、おしりを持ち上げてアピールしているのです。

かゆいところに手が届くイメージでしょうか。

人の手で撫でられると、表面についた抜け毛やホコリがとれて、きれいになることを知っているのかもしれません。

     

②”くすぐったい”と感じているから

猫の中には、尻尾の付け根をトントン触られると、神経に過敏反応して「くすぐったいから、やめて~」と感じる子もいます。

くすぐったさから逃れようと、おしりを持ち上げて位置を変えているのです。

おしりが上がっても触り続けると、歩いて移動したり、おしりを左右に動かしたり、なんとか免れようとします。

    

③生殖器につながる神経が通っているから

猫の尻尾の付け根部分には多くの神経が通っていて、その中の生殖器につながる神経があります。

生殖器につながる神経を刺激することで、リラックスできるためです。

特に避妊・去勢手術前の猫に多くみられます。

飼い主
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尻尾の付け根をトントンするのは、メス猫が交尾で感じる刺激に似ているとも言われています。

そのため、メス猫に多く見られます。

    

尻尾の付け根トントンで注意すること

1つ目は、驚かせないために、猫の背後から急に、尻尾の付け根をトントンするのは絶対にだめです!

名前を呼びかけてから触るとか…猫が「今から飼い主さんが触ってきそうだな」と分かるようにしてください。

2つ目は、力いっぱい、叩くようなトントンもやめましょう

尻尾の付け根にはたくさんの神経が通っているため、神経過敏な猫は、痛みを感じることもあります。

3つ目は、長時間トントンし続けてはいけません

猫は嫌がると、その場を離れようとしたり、あからさまに尻尾で不機嫌さをアピールしたりするため、サインを見逃さないことです。

     

まとめ:猫のおしりを触るのは、控えましょう

今回は、猫のおしりを触ると鳴く/怒る理由について、解説しました。

おしりを触ると鳴く/怒るのは、猫の特性からの理由だったのです。

また、尻尾の付け根をトントン触ると神経が刺激され、リラックスできることもわかっています。

しかし、病気やなんらかの違和感を感じていることもあるため、原因を見極めることが大切です。

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