猫が飼い主の髪を毛づくろい…引っ張る/舐めるのはなぜ?じゃれることもある3つの理由

猫が飼い主の髪を毛づくろい…引っ張る/舐めるのはなぜ?じゃれることもある3つの理由 猫の毛に関すること
飼い主
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我が家の愛猫は、飼い主である私の髪の毛を毛づくろいするのに、引っ張ったり舐めたりして困ってます。

なぜ猫は飼い主の髪の毛を毛づくろいするのかな?

今回は、”猫が飼い主の髪を毛づくろい…引っ張る/舐めるのはなぜ”について、解説します。

本記事の内容
  • 猫が飼い主の髪を毛づくろい…引っ張る/舐める理由
  • 猫が飼い主の髪を毛づくろい…引っ張る/舐めるときの注意と対策
  • 猫に髪の毛の毛づくろいを止めさせる方法

結論からお伝えすると、猫が飼い主の髪を毛づくろいするような引っ張る/舐める仕草するのは、信頼している証です。

髪の毛を毛づくろいしながら、引っ張ったり舐めたりすることで、自分のにおいをつけているため。

愛猫がすりすり寄って髪の毛を引っ張ったり舐められたりされると、『じゃれてるのかな?』と思われるかもしれません。

しかし、猫なりの立派な”愛情表現”だとしても、危険なこともあるためできればやめさせたい。

そこで、猫の専門資格をもつ私が、”猫が飼い主の髪を毛づくろい…引っ張る/舐める理由”について、解説します。

猫が飼い主の髪を毛づくろい…引っ張る/舐める理由3つ

猫が飼い主の髪を毛づくろい…引っ張る/舐める理由は、以下の3つになります。

  • 猫から信頼された証”愛情表現”だから
  • 飼い主のニオイを感じやすいから
  • 動く髪の毛がおもちゃと勘違いしている

3つの理由について、解説します。

   

①猫から信頼された証拠”愛情表現”だから

信頼している相手に対して、猫が愛情表現のために、毛づくろいで引っ張ったり舐めたりすることがあります。

猫同士で毛づくろいしあう”アログルーミング”と呼ばれる行動で、お互いの『自分では毛づくろいできない顔周りや背中の部分』を助け合う意味があるため。

まだ自分で毛づくろいできない子猫をお母さん猫が毛づくろいしてあげたり、兄弟で毛づくろいし合ったりするのは、相手を信頼している証拠です。

この気持ちは、大好きな飼い主さんへも同じように向けられます。

愛猫が髪の毛にすりすり寄ってきて、毛づくろいをするように髪の毛を噛む/舐める/引っ張るなどの行動をしたら、『大好きだよ』と伝えに来たのかもしれません。

ボクのママ
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ちなみに、自分で毛づくろいするのは、セルフグルーミングといいます。

       

②飼い主のニオイを感じやすいから

猫にとって、大好きな飼い主さんのニオイ=”落ち着けるニオイ”のため、髪の毛を毛づくろいで引っ張ったり舐めたりすることがあります。

髪の毛を毛づくろいする理由は、人の頭皮には無数の毛根があり、飼い主であるあなたのニオイを感じやすいため。

より飼い主であるあなたのニオイを感じやすい場所…という理由から、頭を選んだということになります。

猫は臭覚が優れていて、ニオイによって分析・判断できるため、飼い主かどうかの判断もニオイで嗅ぎ分けることができるのです。

ボクのママ
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猫は大好きな飼い主さんのニオイを嗅いで、リラックスします。

また、髪の毛を毛づくろいで舐めることで、自分のニオイと合わせる意味もあります。

      

③動く髪の毛がおもちゃと勘違いしている

髪の毛が動くことで、”おもちゃと勘違い”してじゃれるため、髪の毛を毛づくろいのように見える場合があります。

これは、動いているものには敏感に反応する習性が残っていると言われるため。

猫の視力は人に当てはめると0.1ほどしかないですが、動体視力が優れています。

また、聴覚も鋭く、獲物が動くときの風の流れや音・音までの距離を正確に分析できる能力も。

猫の祖先は狩りをして獲物とつかまえていましたが、弱い視力をカバーするため、狩りは獲物のニオイと動きで行っていた名残りが現代にも残っているのです。

ボクのママ
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猫じゃらしやおもちゃは、動くものへの習性を上手に使った遊びです。

そのため、髪の毛が揺れると、ねこじゃらしやおもちゃのように、動くものへの反応するのです。

ちなみに、聴覚については、こちらの記事でも解説しています‼↓↓

猫の目の上の毛が薄いのはなぜ?2つの理由や”はげる病気”の危険性もあり注意‼

       

猫が飼い主の髪を毛づくろい…引っ張る/舐めるときの注意点と対策3つ

猫が飼い主の髪を毛づくろい…引っ張る/舐めるときに注意点と対策は、以下の3つになります。

  • 髪の毛の誤飲をなるべく未然に防ぐ
  • 抜けた髪の毛はこまめに掃除する
  • 整髪料/アクセサリーがついた状態では絶対にだめ!

3つの注意点と対策について、解説します。

      

①髪の毛の誤飲をなるべく未然に防ぐ

髪の毛を毛づくろいすると誤って食べてしまう可能性があり、猫の愛情表現でも長時間の毛づくろいはやめさせましょう。

人の髪の毛も猫の被毛と同じで、食べても消化しないため。

少量なら吐き戻しやうんちと一緒に排泄されますが、大量に食べてしまうと、胃や腸に”毛球症”と似た状態ができるため非常に危険です。

ボクのママ
ボクのママ

我が家の猫もたまに、うんちと一緒に私の髪の毛が出てきます。

誤飲を防ぐには、頭皮のニオイを抑えると改善が期待されます。

  • 汗をかいた状態で猫に接しない
  • 髪の毛と頭皮を洗い、清潔な状態にする

万が一苦しそうにしたり、下記のような異変を感じたら即、動物病院を受診してください。

嘔吐 / 下痢 / 食欲不振 / 便秘

        

②抜けた髪の毛はこまめに掃除する

こまめに掃除することで、室内に髪の毛が落ちていない状態にしましょう。

猫は髪の毛の毛づくろいだけでなく、床に落ちてる髪の毛を誤って誤飲する可能性があるため。

特に女性に多く見られる長い髪の毛は、誤飲すると胃や腸で絡みやすいため、猫と接するときはゴムでしばる・まとめ髪にするとよいでしょう。

      

③整髪料/アクセサリーがついた状態では絶対にだめ!

整髪料やピアスなどのアクセサリーを身につけた状態で、猫と触れ合うのはやめましょう。

整髪料は猫にとって有害物質ですし、ピアスなどのアクセサリーは誤飲する可能性があるため。

猫は毛づくろいに夢中だと、誤って口に入れてしまうことが考えられるため、十分注意してください。

ボクのママ
ボクのママ

飼い主さん自身がケガをする場合もあります。

気を付けてくださいね。

対策としては、”猫と一緒にいるときは整髪料やアクセサリーをつけない“ことをおすすめします。

      

猫が飼い主の髪を毛づくろいを止めさせる方法3つ

猫が飼い主の髪を毛づくろいを止めさせる方法は、”他に興味をそらす”ことです。

この記事では、実際に私が使っている方法をご紹介します。

猫が飼い主の髪を毛づくろいを止めさせる方法は、以下の3つです。

  • 動きのあるおもちゃを使う
  • 部屋の中を移動してみる
  • 柑橘系のシャンプーを使う

3つの方法について、解説します。

猫の性格によって使える方法は変わってきますので、いろいろ試してくださいね。

      

①動きのあるおもちゃを使う

猫の動くものへ反応する習性を利用し、動くおもちゃに興味を移させることで、毛づくろいをやめさせる効果が期待されます。

興味をいつも遊んでいるおもちゃへそらすことで、猫の習性からおもちゃで遊び始めることが多いため。。

一番わかりやすい方法ではないでしょうか。

我が家の猫は、中に鈴が入ったボールを遠くへ投げると、追いかけていきそのままボールで遊んでいるのでこの方法を使っています。

ボクのママ
ボクのママ

しばらくは、部屋中鈴の音がなりっぱなしになります。

音が気になる方は、鈴の入っていないボールでもOKです。

遊び始めは、勢いよくボールが飛んでくることがあるため、飼い主さんもケガしないように注意してください。

\猫は毛玉ボール好き/
\安全面もGOOD‼/

      

②部屋の中を移動してみる

猫が髪の毛を毛づくろいし始めたら、部屋の中を移動すると、毛づくろいをやめさせる効果期待されます

急に立ち上がった飼い主さんに対して猫は、『え、どこいくの?』と興味がそれて、飼い主さんの後をついてくる可能性が高いため。

この原理はおもちゃの時と似ていて、おもちゃのかわりに飼い主さんが動くというもの。

ボクのママ
ボクのママ

絶対にやってはいけないのが、【おやつをあげること】。

一度おやつをあげてしまうと、猫はおやつをもらえる方法として記憶します。

他にもありますが、【猫が普段興味を示すもの】を与えることで興味を反らす方法です。

  • 愛猫お気に入りのおもちゃ
  • 愛猫お気に入りの毛布・タオル
  • 大好きな飼い主さんのニオイがするもの(服・タオルなど)

猫の好きなもので、一度試してみてください。

      

③柑橘系のシャンプーを使う

柑橘系のシャンプーを使うことで、髪の毛の毛づくろいをやめさせる効果が期待されます。

猫は、柑橘系に含まれている「リモネン」成分が苦手なため。

そのため、髪の毛から柑橘系の香りがすると、猫は髪の毛に近づかなくなります。

この方法は、猫の専門資格を持つ方ならご存じの、ある意味オーソドックスな方法のため、ご紹介しました。

しかし、私はあえて、この方法を使いません。

理由は、『香りの度合いによって、猫が全く寄り付いてくれなくなる』ためです。

ボクのママ
ボクのママ

とは言っても、香りはどんどん蒸発していきますよね…。

気にしすぎかもしれませんね。笑

        

まとめ:猫が飼い主の毛づくろいは…愛情表現!でも、危険だからやめさせよう!

猫が飼い主の毛づくろいは…愛情表現!でも、危険だからやめさせよう

今回は、『猫が飼い主の髪を毛づくろい…引っ張る/舐めるのはなぜか?』について、解説しました。

猫が飼い主さんの髪の毛を引っ張る/舐める/噛む理由は、3つありましたが、愛情表現とはいえ危険もあります。

できるだけ、髪の毛や異物を誤飲させないためにも、できるだけ止めさせる対策をとっていきましょう。

猫によって性格も違いますので、安全面に配慮し、いろいろ試してくださいね。

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