皆さんは、猫トイレはどうやって掃除していますか?
雑菌が増殖しやすいトイレは、猫砂を変えるだけではまだ、不衛生です。
猫が使うトイレだからこそ、トイレ掃除で使う洗剤にも安全面など、気になる飼い主さんは多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、猫のトイレ掃除用洗剤を使わなくても汚れが取れる商品はあります‼笑
こびりついた汚れをしっかり落とすだけでなく、ニオイも除去する”消臭効果”のある洗剤を使えば完璧です。
わたしも、猫のトイレ掃除するときは、洗剤を使用した丸洗い方法を推奨しています。

猫の専門資格をもつわたしが、【猫トイレ掃除で使う洗剤でおすすめ商品】について、分かりやすく解説しています。
\猫がトイレを舐めても安全‼/
\洗剤を使わなくても汚れもしっかり取れる/

猫トイレ掃除で使う洗剤でおすすめ商品3つ

猫トイレ掃除で使う洗剤でおすすめ商品は、以下の3つです。
- クエン酸
- 重曹
- オキシクリーン※酵素系漂白剤
順番に解説します。
洗剤①クエン酸
一番おすすめするのは、弱酸性の洗剤【クエン酸】を使うと、汚れとニオイをW(ダブル)で取り除く効果がみられます。
弱酸性の洗剤は、おしっこの成分であるアルカリ性と中和してくれるためです。
中和することで、ニオイの元から取り除くことができます。
雑菌の繁殖を抑える殺菌効果もあるため、汚れと消臭除菌が同時に行える点がおすすめです。
- 水か人肌程度のお湯(40度ぐらい)200mlに対して、クエン酸を小さじ①溶かします
- クエン酸を溶かしたお湯をトイレに注いで、30分ほど浸け置きします
- 注いだお湯を全て流した後、新しいお湯を注ぎながらスポンジでこすり洗いをする
- 汚れがとれたら、最後に新しいお湯で洗い流す

クエン酸は、スーパーなど手軽に購入することができます。
猫トイレ以外でも掃除に使えるため、買い置きしていくと便利です。

それに、クエン酸は厚労省が定めた安全基準を満たしていて、安心・安全だニャ。
洗剤②重曹
消臭効果のある【重曹】を水に溶かした液を、トイレ本体にかけて消臭する効果が期待されます。
重曹も、クエン酸と同じで弱酸性のため、中和することでニオイの元から除去することが可能です。
また、手軽に買うことができ、他の場所の掃除にも使えることから、使い方の基本はクエン酸とほぼ同じになります。
- 水か人肌程度のお湯(40度ぐらい)200mlに対して、重曹を6g溶かします
- 重曹を溶かしたお湯をトイレに注いで、30分ほど浸け置きします
- 注いだお湯を全て流した後、新しいお湯を注ぎながらスポンジでこすり洗いをする
汚れやニオイがひどいときは、スポンジに重曹を直接ふりかけてこすりましょう - 汚れがとれたら、最後に新しいお湯で洗い流す
洗剤③オキシクリーン※酵素系漂白剤
「汚れを何としても落としたいんだー!」
そのような方には、【オキシクリーン】を使うと、劇的な汚れの除去効果が期待されます。
オキシクリーンは、漂白する働きがあるためです。
同じ洗剤でも、優先する条件によって、おすすめする商品は変わってきます。
- 洗剤の安全面を優先⇒オキシクリーンに含まれる界面活性剤や香料が無添加な日本製の商品
- 汚れを落とすことを優先⇒一般的にアメリカ製の商品
また、国によって、洗剤の成分が違うようです。
- 人肌程度のお湯(40度ぐらい)をかけながら、スポンジで軽く洗い、オキシクリーンを猫トイレに直接ふりかける
- ふりかけた猫トイレの中にお湯を入れる
※だんだん泡が出来てくるので、そのままつけ置きする - しばらくの間つけ置きしたら、お湯で洗い流す
※補足※
プラスチック素材でできた猫トイレ本体の取説には、中性洗剤を指定するものがあります。
しかし、今回紹介しなかった理由は、香りがついているタイプが多いためです。
臭覚の優れた猫にとって、人工的なニオイは嫌がりますが、無香料の中性洗剤を使うことは問題ありません。
猫のおしっこがアルカリ性のため、この記事では、中性よりアルカリ性と中和してくれる弱酸性の洗剤のほうをおすすめしています。

中和すると、汚れやニオイが落ちやすいのです!
猫トイレを掃除する必要性

肉食動物は、草食動物よりも、うんちやおしっこのニオイは臭いです。
しかし、きれい好きな猫は、自分の排泄物のニオイであっても、臭いものを嫌います。
そのため、トイレ本体についたニオイを取り除くために、定期的な丸洗いが必要なのです。
せっかく猫砂を全入れ替えしても、トイレ本体にニオイが残っていると、トイレを使ってくれない場合もあるので頑張って洗いましょう!

うんちやおしっこを我慢してしまうと、泌尿器系の病気を発症するかもしれません。
トイレの丸洗いは、とても大事です。
泌尿器系の病気の中でも、腎炎は猫の死亡原因で1番多い【慢性腎不全】を引き起こすこともあり、非常に危険な病気です。
しっかりと日頃から予防していきましょう。
猫が汚れたトイレを嫌うことが証明された論文を2つ、紹介します。(参考論文①、参考論文②)
猫トイレを丸洗いする頻度は月1回を目安に

猫トイレの丸洗いする頻度については、最低でも、月1回のペースを目安に丸洗いしましょう。
猫砂が空気に触れているだけでも雑菌が繁殖するため、定期的に砂の総入れ替えを行ってください。
猫砂を定期的に総入れ替えしていても、猫のおしっこやうんちのニオイ菌がトイレ本体に付着しています。
猫トイレの洗い方

猫が舐めてしまっても安全な専用洗剤などを使い、スポンジで汚れやニオイを落としていきます。
スポンジは、猫のトイレ専用のものがおすすめです。
- 猫砂を全て出して、お湯をトイレ本体に注ぐ
- 汚れが浮いてきたらお湯を全て捨てて、スポンジで洗う
- ニオイが気になるときは、クエン酸や重曹を使って消臭する
- 天日干しで完全に水気をとる
- 仕上げ
今回は、基本的な洗い方の手順をご紹介します。
①猫砂を全て出して、お湯をトイレ本体に注ぐ
猫砂を全て出し、人肌ぐらいに温まったお湯をトイレ本体に注ぎましょう。
汚れが浮いてくるまでしばらく、つけ置きします。

本音は熱湯で煮沸消毒したい…。
でも、猫トイレの大半は熱に弱いプラスチック素材なため、熱湯は危険なのです。
トイレ本体の丸洗いと猫砂の総入れ替えは、同時に行うことで、忘れにくいです。
※取り除いた猫砂は、お住まいの自治体ルールに従って廃棄してください。
トイレに注いだお湯に重曹など、猫トイレ専用の洗剤を混ぜて着け置きすると、より効果が上がります。
②汚れが浮いてきたらお湯を全て捨てて、スポンジで洗う
汚れが浮いてきたらお湯を全て捨てて、スポンジで洗いましょう。
最近ではペット専用の洗剤も販売されていますが、洗剤はなくても構いません。
ただし、お湯について浮いてきた汚れをスポンジで軽くこすると、カンタンに取れることが多いです。(※個人差はあります。)
人用の洗剤は、芳香剤が含まれているものも多く、ニオイに敏感な猫にとってはストレスの元になるため、使用は控えましょう。
\猫がトイレを舐めても安全‼/
\洗剤を使わなくても汚れもしっかり取れる/

フッ素のちからで洗ったあと汚れにくいし、ニオイを抑えられて、コスパ最強グッズです!
③ニオイが気になるときは、洗剤を使って消臭する
トイレ本体についたニオイが気になるときは、おすすめした洗剤を使って消臭しましょう。
スポンジで洗うだけだと、汚れは取れてもニオイが気になる方がいるかもしれません。
その場合は、洗剤を使って消臭しましょう。

上記”おすすめ洗剤”を使ってみてニャ✨
④天日干しで完全に水気をとる
きれいに洗ったあとはタオルなどで水分を拭き取り、完全に乾くまで天日干ししましょう。
天日干しは、紫外線の殺菌効果も期待ができるため、天気の良い日はおすすめです。
天日干しが難しいときは、タオルなどで水分をふきとったあと、ドライヤーで乾かす方法もあります。

猫トイレはほとんど熱に弱いプラスチック素材です。
ドライヤーの熱は、直接当たらないよう、注意しながら乾かしてくださいね。
⑤仕上げ
完全に乾いた猫トイレ全体に仕上げとして、消毒用エタノールを吹きかけておくと除菌ができます。
ただし、猫砂が湿気ないように、消毒用エタノールを吹きかけた後、完全に揮発してから猫砂をいれてください。
猫トイレを丸洗いするときの注意点2つ

猫トイレを丸洗いするときの注意点は、以下の2つです。
- 人用の洗剤は使ってはだめ
- 硬めのスポンジでゴシゴシ磨かない
順番に解説します。
①人用の洗剤は使ってはだめ
人用の洗剤を使ってはいけません。
人用の洗剤や溶剤は、香りが強い商品が多いためです。
人より嗅覚が優れている猫は、洗剤や溶剤に含まれている香料やアロマの香りを嫌がります。
香料やアロマの香りは完全に洗い流したとしても、猫トイレに残っているかすかなニオイを猫が感じると、猫トイレを使ってくれなくなることがあります。
ニオイには、十分注意しましょう。

人にとっていい香りでも、猫にとっては有害なものがあるため、絶対には使わないでくださいね💦
②硬めのスポンジでゴシゴシ磨かない
硬めのスポンジでゴシゴシ磨いてはいけません。
猫トイレの多くはプラスチック素材のものが多く、硬めのスポンジでゴシゴシ磨きすると、表面に細かい傷がつきやすいためです。
やさしく洗っても、洗い方の手順さえ間違えなければ汚れは落ちるので、安心してください。

傷ができると、傷に雑菌が繁殖したりするため、柔らかいスポンジでやさしく洗ってくださいね。
まとめ:猫トイレ掃除で使う洗剤は、ニオイが気になるときだけでいいよ
今回は、”猫トイレ掃除で使う洗剤でおすすめは?丸洗いの頻度や方法”について解説しました。
猫トイレを掃除するとき、基本的に洗剤を使用しなくても汚れを取る方法はあります。
しかし、草食動物より排泄物のニオイが強い肉食動物の猫の場合、トイレ本体へもニオイがつくことが多いです。
そのため、『消臭』効果として、洗剤をおすすめしました。
また、猫トイレは雑菌が繁殖しやすいため、猫砂の総入れ替えと別に定期的な丸洗いを行う必要があります。
猫トイレ本体の丸洗いで洗剤を使って掃除したい方には、人用の洗剤は使わず、今回ご紹介した洗剤を使って洗うことをおすすめします。

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