猫はもともと食欲にムラがあります。
体調が悪いわけでもないのに1粒~少し残すこともめずらしくありません。
では、単純に食欲のムラだけで残すのでしょうか。
結論からお伝えすると、猫が餌を1粒~少し残すのは、野生時代の名残のほかに、猫なりの飼い主さんに対するアピールも含まれていたのです。
この記事では、猫が餌を一粒~少し残す理由について、解説します。
猫が餌を一粒~少し残す理由7つ
猫が餌を一粒~少し残す理由は、以下の7つです。
- 野生時代の名残
- 満腹でもう食べられない
- いつもと違うご飯に戸惑った
- 餌入れがいつもと違うため、戸惑った
- 実は他のご飯が食べたいと思っている
- ご飯の量が多すぎる
- 環境の変化によるストレス
7つの理由について、解説します。
①野生時代の名残
野生時代は、ネズミや鳥などの小動物を狩りで捕って食べることで栄養を摂取していました。
狩りがいつもうまくいくとは限らないので、非常食として「少し残す」ことをしていた行動が今も残っているんです。
猫が1日に必要な餌を少しずつ数回にわけて食べることからも、想像がつきますよね。
いつも食べられる状態とは限らないから計画的に食べようと、生きる知恵だね。
この場合は、しばらく経って小腹がすいたとき戻ってきて食べようとしています。
その前に飼い主さんに片付けられてしまって、餌入れのまわりを探す姿がみられるかも。
②満腹でもう食べられない
おいしいご飯を食べていても、急にお腹がいっぱいになることって、人でもよくありますよね。
猫は体に必要な量が本能でわかるため、勢いよく食べていても必要以上の餌は急に残してしまうんです。
成猫によくみられる現象で、子猫はまだ自分の限界を知らないため、どんどん食べちゃうんだよ。
ここでいう「お腹がいっぱい」状態は人とは違い、狩りができるように俊敏な動きが出せる程度の量を食べた状態のことです。
常に狩りが出来る状態を保っているんです。
③いつもと違うフードに戸惑った
いつもと違うご飯が餌入れに入っていると、戸惑いながらも一応食べ始めます。
ただ、食べていると急に警戒心がでてしまい、1粒~少し残してしまうこともあります。
食べ始めたってことは、嫌いじゃないから今後も与えて大丈夫です!
ただし、違う餌に今後切り替える予定の場合は、一気に変えずに少しずつ配合を変えながら慣らしていきましょう。
④餌入れがいつもと違うため、戸惑った
猫は敏感な動物なので、餌入れの素材や形・大きさなどがかわると気づきます。
「いつもと違う」と気づいたときに、警戒心が芽生えてしまうと一応餌は食べますが、1粒~少し残してしまうことがあるんです。
自分のニオイがついていないものには、警戒しちゃう猫もいるみたい。
⑤実は他のご飯が食べたいと思っている
グルメな猫の場合、毎日同じ餌だと飽きた可能性があり、1粒~少し残してしまうことがあります。
この現象は、餌を残すたびに別の餌を与えていると、猫が学習して意図的に残しているんです。
小さい脳でも、「数粒残す⇒他のご飯がもらえる」ことを、しっかり学習してるんだね。
⑥ご飯の量が多すぎる
猫は自分に必要な量を本能でわかっていて、必要以上の餌が入っていても全部食べることがありません。
そのため、1粒~少し残すことがあるんです。
飼い主さんも年齢や体形・体質に合った餌の量を与えるようにしましょう。
⑦環境の変化によるストレス
よく「犬は人に付き、猫は家に付く」と言いますよね。
猫は生活環境がかわると、ストレスに感じてしまいます。
引っ越しや旅行などで環境が変わる場合や、食事場所が変わっただけでも、ストレスを感じる猫もいるんです。💦
ストレスを感じてしまうと、食欲不振になりがちなのです。
また、いつもそばにいる飼い主さんが出張や旅行・入院などで会えなくなると寂しさから一粒~数粒残すことがあります。
この場合は、ペットカメラを設置するなど、工夫してみてください。
↓今一番人気のペットカメラ↓
まとめ
猫が餌をを1粒~少し残す理由は、野生時代の名残で狩りができなかったときのための非常食として取っていることがあります。
いつ獲物が見つかるかわからない生活のため、狩りをするための俊敏な動きが出来るように満腹ぐらいを自己管理しているのです。
家猫になった今でも、餌を1粒~少し残す姿には現代特有の理由があるようです。
猫にとっては非常食と思っていても、長時間放置をせずに片付けてしまいましょう。
空腹時間をなくすことで、餌を取っておく必要もなくなるため、最適な食事回数と量を守って与えてあげてくださいね。
コメント