黒猫の目の色の種類で多いのは何色?遺伝や成長で変化する全6色について解説!

黒猫の目の色の種類で多いのは何色?遺伝や成長で変化する全6色について解説! 黒猫

全身真っ黒な毛におおわれた黒猫の目の色は、”神秘的”とよく言われます。

猫の目の色の種類は全6色ですが、日本の黒猫の目の色の種類でよく見かけるのが何色かご存じでしょうか。

『もしかして、うちの黒猫の目の色の種類って珍しいのかも⁉』と、愛猫の目の色を確認してみたくなりますよね。

また、猫の目の色は遺伝が関係することや、成長の過程で変わることもわかっています。

この記事では、以下の内容について解説しています。

  • 黒猫の目の色の種類で多い色は?
  • 黒猫の目の色の種類
  • 猫の目の色が個体によって違う理由
  • 黒猫の目の色が成長で変わる時期
  • 黒猫の目の色が変化していく理由
  • 病気の疑いがある目の色

結論からお伝えすると、日本の黒猫の目の色の種類で多い色は2種類あり、確率は90%以上です。

黒猫は、メラニン色素細胞が多いため。

猫の目の色の種類はメラニン色素細胞の量によって色が変化し、また、遺伝によって個体差が出ます!

猫は黒猫の目の色の種類に限らず、生まれ持ったメラニン色素細胞の量によって、目の色の種類が決まります。

この記事では、猫の専門資格をもつ私が、”黒猫の目の色の種類で多い色”について解説します。

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黒猫の目の色の種類で多い色は【アンバー】【ヘーゼル】の2つ

黒猫の目の色の種類で多い色は【アンバー】【ヘーゼル】の2つです。

なぜか…理由は、【アンバー】【ヘーゼル】ともに、メラニン色素細胞が多い種類にみられるため。

ではなぜメラニン色素細胞が多い種類(猫種)にみられるのかについては、黒猫特有の遺伝子から影響を受けているためと考えられます。

例えば、黒猫は次のような遺伝子の種類を数多く持っています。

  • a(ノンアグーチ):模様を消す、単色(ソリッド)
  • B(ブラック):黒(ブラック)  
  • C(フルカラー):単色(濃淡なし)
  • D(ノンダイルート):希釈しない(色を濃くする)
  • i(ノンインヒビット):色素沈着(毛の根元が薄くならない)
  • o(ノンオレンジ):非オレンジ(伴性遺伝する)
  • T(ノンタビー):ノンアグチーノでT因子を消すため、T因子は不明。
  • s(ノンアンドホワイト):白い斑を作らない
  • w(ノンホワイト):白以外(wの影響を受けない)

すべての遺伝子が揃うと、【ブラックソリッド】といって、真っ黒な猫毛になるのですが、1~2個欠けていても十分黒猫になります。

このため、黒猫の目の色はメラニン色素細胞が多い色=【アンバー】【ヘーゼル】となるわけです。

     

黒猫の目の色の種類は全部で6色

黒猫の目の色の種類は、以下の6色になります。

  • アンバー
  • カッパー
  • ヘーゼル
  • 緑(グリーン)
  • 青(ブルー)
  • オッドアイ

6色について、カンタンに解説します。

  

①アンバー

アンバー

アンバーはヘーデルよりメラニン色素細胞は多く、緑とカッパーの間に入る色です

黒猫の目の色は、アンバー(ゴールドアイ・イエローアイ)が一番多くみられます。

イエローアイやゴールドアイ、グリーンのグラデーションなど神秘的な色を持つため、「黒猫は神秘的」なイメージがついたのかもしれませんね。

ボクのママ
ボクのママ

ちなみに、黒猫は6種類の目の色の中で、”アンバー”の割合が約90%なのです‼

      

②カッパー

カッパー

カッパーは猫の目の色の中で一番メラニン色素細胞が多い色です。

カッパー(銅色)と言われるだけあって、見る角度によっては、茶色・赤色などにみえることも。

メラニン色素細胞の役割の1つに、”瞳に傷がつかないように紫外線から守る”ことがあります。

そのため、日差しを長時間浴びる暖かい地域の猫に多くみられます

ボクのママ
ボクのママ

日本も日差しが強い日があり、カッパー色の黒猫が増えた傾向にあります。

しかし、アンバー全体からの確率は、まだ10%ほど。

        

③ヘーゼル

ヘーゼル

ヘーゼルは茶系が強めの緑で、内側が緑・外側が茶色のグラデーションになっています。

メラニン色素細胞の量によって個体差はありますが、緑色の目よりメラニン色素細胞は少しだけ多いです。

ボクのママ
ボクのママ

ヘーゼルもアンバーと同様、黒猫によくみる色ですね。

うちの猫もヘーゼルです。

        

④緑(グリーン)

緑

緑は猫の目の色の中で、メラニン色素細胞が特に少ない色です。

光の波長が多く散乱する、レイリー散乱といわれる現象が起きた色です。

少しの光で情報を得るために、進化したのかもしれません。

そのため、少ない光を取り込もうとする【日差しの少ない寒冷地域】の猫に多くみられます

レイリー散乱とは

光の波長よりも小さいサイズの粒子による光の散乱で、青い光の波長が多く散乱する現象のことです。(メラニン色素細胞の量が少ないと、赤い光は吸収されてしまいます。)

(引用:Wikipedia

       

⑤青(ブルー)

青

青はメラニン色素をほとんど持っていない猫に見られ、緑と同じ「レイリー散乱」によって青く見えます。

青色の目は、とてもめずらしく個体数も少ないです。

ボクのママ
ボクのママ

空と同じ原理で本当は透明だけど、人の目で見ると青く見えるだけ。

白猫はメラニン色素がほとんど持ってないため、青い目の猫が多いです。

青色の目は、濃さによって「サファイアブルー」「アクア」と言われることも。

しかし注意してほしいのが、青色の目をした黒猫は、目の病気(白内障・網膜色素変性症など)にかかりやすいことがわかっています。

少しでも異変を感じたら、動物病院を受診しましょう。

ちなみに、子猫はまだメラニン色素が沈着していないため目の色が青く、子猫時代の目の色のことを、「キトンブルー」といいます。

黒猫の青目については、こちらの記事でまとめています‼↓↓

黒猫の目の色で青目を持つ猫はいる?珍しい種類の色や青い目が生まれる理由を解説

       

⑥オッドアイ

オッドアイ

オッドアイとは、右目と左目で色が違うとても希少な目の色で、どちらか片方が青い目になります

「虹彩異色症」と言われる現象で、片方の目でメラニン色素細胞の生成が抑制されるため、片目だけ青い目になるようです。

また、オッドアイは先天性と後天性にわかれ、先天性の場合はなんと白猫の1/4がオッドアイだとか!

もう片方の色はアンバーや緑が多いと言われています。

ボクのママ
ボクのママ

先天性オッドアイは、黒猫にほとんどみられません。

ちなみに、青い目側の耳もほとんど聞こえないことが多いんだって。

後天性の場合は、事故や病気を発症した影響でオッドアイに色が変わります。

ボクのママ
ボクのママ

虹彩に刺激があって、目の色が変わることが多いです。

黒猫の目がオッドアイだったら、後天性による場合が多いみたい。

”幸福な猫”とされているオッドアイについては、こちらの記事『黒猫のお腹の白い毛:エンジェルマークの確率は?』をご覧ください。

        

猫の目の色が個体によって違うのは、メラニン色素の量が違うから

猫の目の色が個体によって違うのは、メラニン色素の量が違うからです。

猫の目の色は瞳の周りにある虹彩(こうさい)とメラニン色素の量によって決まりますが、個体によって違うため。

実際に”猫の目の色”としてみているのは、目から入った光がタペタムで反射して光っている色です。

メラニン色素細胞が少ないと反射した光が青くみえて、多いと黄色くみえます。

虹彩(こうさい)とは

角膜と水晶体の間にある薄い膜のことで、目の中心にある瞳孔(どうこう)の大きさを調節して網膜に入る光の量を調節する役割がある。

黒目のまわりの色がついている部分のことで、猫の目の色は虹彩の色をいいます。

引用元:Wikipedia

      

子猫の時はほとんどの目が青色

黒猫に限らず、子猫を保護したときや譲渡会で出会った子猫の目の色は、ほとんど青い目をしています。

理由は、子猫の時期にはまだ体のつくりが未発達で、メラニン色素細胞の沈着が始まっていないため

ボクのママ
ボクのママ

メラニン色素細胞が少ないから、青くみえています。

      

黒猫の目の色が成長で変わる時期

黒猫の目の色が成長で変わる時期は、子猫が生れて1~2か月を過ぎると、少しずつ目の色が変わっていきます。

成長時期目の色
生後1~2か月ころキトンブルー
生後3~5か月ころ【アンバー】【ヘーゼル】が多く見られる
生後6か月~本来の目の色が決定

1~2か月経つと、メラニン色素細胞が活動を始めるため。

ちなみに、生まれたばかりの子猫の目はほとんど青い目をしています。

メラニン色素細胞が活動することで体内にメラニン色素が沈着していき、成長していく過程で、自然に目の色も変化!

生まれたばかりの猫の目の色を【キトンブルー】といい、この時はまだメラニン色素細胞が活動していません。

しかし、生後半年ころにはメラニン色素の量が完全に落ち着くため、本来の色が決まります。

黒猫の場合は、最終的にアンバーかヘーゼルに落ち着くことが多いようです。

       

黒猫の目の色が変化していく理由は、”遺伝”だった!

黒猫の目の色が変化していく理由はズバリ、”遺伝”です。

親猫から、メラニン色素細胞の量も遺伝されるため。

最終的には、親猫の目の色になることが多いです。

猫の目の色は虹彩から入った光をタペタムで反射させた光の色で、虹彩に含まれているメラニン色素細胞の量により光の色が決まります。

『なぜ、猫の目の色が子猫から大人へ変化するのか?』

理由は、メラニン色素細胞が活動を始め、沈着していく過程は目の色に影響するから

生まれたばかりの子猫にはまだ、メラニン色素細胞が沈着していない(=メラニン色素細胞がない)ため、ほとんどの猫の目は青です。

成長して生後半年ぐらいでメラニン色素細胞が沈着してくるため、本来の色に落ちきます。

ボクのママ
ボクのママ

黒猫は、アンバー・ヘーゼルが多いよ。

     

病気の疑いがある目の色に注意して!

https://muuchanmama.com/ノアルブログ

生後半年ぐらいになると、メラニン色素細胞が沈着して目の色が決まります。

基本的に、最終決定した黒猫の目の色と病気の関係はありません。

しかし、以下のような目の色になったら、病気を疑いましょう。

黒猫の目の状態疑われる病気主な症状
白く濁っている白内障充血
目ヤニ
赤く充血している結膜炎
角膜炎
充血
傷み
濃い緑色をしている緑内障視野が狭くなる
(失明の可能性も)
濃い黄色をしている黄疸肝臓・胆道の病気を発症

少しでも気になる項目があれば、動物病院の受診をおすすめします。

上記のような症状が見られないとしても、子猫なら半年・成猫なら1年ごとに健康診断を受けることをおすすめします。

ボクのママ
ボクのママ

我が家の猫”ノアル”も、目の検診を受けました。

外部鑑定もしてもらって、詳しいデータを教えてくれる病院もあるよ。

       

まとめ:日本の黒猫の目の色の種類で多いのは、【アンバー】と【ヘーゼル】

今回は、”日本の黒猫の目の色の種類で多い色”について、解説しました。

黒猫の目の色の種類で確認されているのは全6色で、その中でも【アンバー】と【ヘーゼル】が圧倒的に多いです。

猫の目の色は、どの毛色でも生まれたときは青(キトンブルー)ですが、生後1~2か月後ぐらいから少しずつ変化して、生後半年ぐらいで本来の色になります。

猫は生まれてから目の色が変わる理由は、メラニン色素細胞の量が変化するため。

しかし、目の色は遺伝するため、生まれたばかりの子猫でも親猫の目から成猫になったときの色がある程度予想できますよ。

また、両目で色の違う【オッドアイ】はメラニン色素細胞が少ない猫によくみられるため、黒猫ではほとんどみかけません。

ちなみに、我が家の黒猫は保護した当時(生後3か月ほど?)、すでに【キトンブルー】ではありませんでした。

プロフィール

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\(未成年の飲酒はだめよ‼)/

私は、我が家の猫たちを眺めながら、至福のひと時をすごしてます。(*’▽’*)♪

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