「黒猫って、爪の色も黒いのかな…」「なぜ、黒い爪が生えてくるの?」このような疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、”黒猫の爪が黒いのは本当か”について、お答えします。
- 黒猫の爪が黒いって本当?
- 黒猫の爪が黒い理由
- 黒猫の爪が病気/汚れによって黒い爪に変色する理由
- 【参考】猫の爪が変色する理由
黒猫の爪は、真っ黒か、それとも人間と同じ透明なのか…。
結論からお伝えすると、黒猫の爪が黒いのは、遺伝子の影響が大きいです‼
しかし、変色によって黒くなったり、病気が潜んでいたりすることもあるため、【遺伝】だけで片づけてはいけません。
黒い爪の原因がわかれば、黒猫の体調管理ができるようになり、健康にすごすことができます。

猫の専門資格をもつわたしが、【黒猫の爪の色】について解説します。
黒猫の爪が黒いって本当か、検証しました!

黒猫は毛が黒いだけではなく、鼻やヒゲ・肉球まで真っ黒です。
だとすると、爪も黒いのかな?と思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、我が家のやんちゃ猫に協力してもらい、実際に確認しました!

写真だとちょっとわかりずらいかもしれませんが、左が黒い爪で、右が透明な爪です。
左側の爪の薄いピンク色の部分は血管ですが、周りの色がなんとなく黒い半透明にみえませんか?
右の爪もピンク色の血管が見えますが、周りが透明になっています。
2つの爪を見比べてみると、色の違いがなんとなく分かりますか?
検証結果、「指によって、爪の色が黒いもの・透明のものがあった」でした‼

我が家の黒猫は、やんちゃすぎるので写真がうまく撮れず、分かりずらくてすみません。
猫の爪の色は、黒(半透明)・白・透明の3種類
爪にもメラニン色素が作られるため、被毛の色によって、爪の色が変わります。
黒猫や黒色が入った柄の猫は、爪も黒っぽくなり、白猫や白が入った柄の猫は白っぽくなるのです。
- メラニン色素が多い→黒っぽい爪
- メラニン色素が少ない→透明の爪
我が家の猫もそうですが、黒猫の爪全てが、黒いとは限りません。
色素も遺伝されるため、たとえば、両親の柄が黒猫×白猫の場合は爪の色も黒や白が混ざります。

白っぽい爪と、透明な爪の違いも、色素の量によるみたいだニャ。
黒猫の爪が黒い理由は、遺伝子の影響だった

猫の毛の色は、親猫の遺伝子によって決まります。
どちらかの親猫が黒の遺伝子を持っていれば、その子供が黒の毛を持つ可能性は高いです。
ではなぜ、爪の色も親猫の遺伝によるのでしょうか。
答えは、【表面の皮膚が特異に角質化したものが爪になり、皮膚の一部だから】です。
皮膚の色(=毛の色)が、遺伝によって決まるのと同じです。
爪の中にも色素細胞があり、メラノサイトによってメラニン色素が作られます。
爪の中で作られる、遺伝の影響を受けたメラニン色素によって、爪の色が決まります。
猫の目の色が遺伝によることについては、こちらの記事でまとめています‼↓↓
黒猫の目の色の種類で多いのは何色?遺伝や成長で変化する全6色について解説!
黒猫の爪が病気/汚れによって黒い爪に変色する理由3つ

もともと白や透明だった爪が、黒っぽく変色する場合があり、ほとんどの原因が病気であると考えられます。
黒猫にある透明や白っぽい爪が、黒い爪に変色する理由は、以下の3つです。
- 【病気】扁平上皮ガン
- 【病気】皮膚糸状菌症
- 黒い汚れに見えるのは、垢の塊が爪に付着したもの
それぞれ、分かりやすく解説します。
①【病気】扁平上皮ガン
扁平上皮ガンが爪に発症すると、爪の根元部分に腫瘍が出来たり、黒い爪に変色したりすることがあります。
扁平上皮ガンは扁平上皮細胞に発症する悪性腫瘍で、皮膚全般が対象になります。
特に鼻筋や耳に多く発症するといわれていますが、皮膚の一部である爪も例外ではありません。
②【病気】皮膚糸状菌症
爪の付け根部分に炎症が起こる皮膚糸状菌症を発症すると、赤く腫れたり、黒い爪に変色したりすることがあります。
皮膚糸状菌症は、糸状菌(真菌)の感染により発症する皮膚病の一種です。
主に、表皮・被毛・爪などの角質層に感染します。
症状がひどくなると、爪が抜け落ちることもあるので、十分注意してください。
③黒い汚れに見えるのは、垢の塊が爪に付着したもの
垢の塊が爪に付着しただけでも、黒い爪に変色したようにみえることがあります。
爪で体を掻くとき、垢が爪に付着することがあるためです。
黒い汚れがついただけの場合は、湿らせた布などで、やさしく拭くと簡単に取れます。
拭いても黒い汚れが取れなければ、動物病院に相談しましょう。

そのほかにも、異常行動が見られたら、動物病院を受診してくださいね。
【参考】猫の爪が変色する理由4つ

猫の爪が変色する理由は、以下の4つです。
- 乾燥している
- 加齢のため
- 栄養不足になっている
- 病気を発症している
それぞれ、分かりやすく解説します。
①乾燥している
爪が乾燥していると、猫の爪が白っぽく変色することがあります。
体内の水分が不足すると、爪まで行き届かなくなるためです。
寒い冬の空気が乾燥する時期は、猫の体内の水分量も減っています。
水分補給や室内の温度・湿度には、気をつけましょう。
②加齢のため
加齢によって、猫の爪が白っぽく変色することがあります。
猫も加齢によって、体内の水分量が徐々に減っていくためです。
猫もシニアになると、白い毛が増えると同時に、爪も白っぽくなることがあります。
③栄養不足になっている
栄養不足になると、猫の爪が白っぽく変色することがあります。
爪まで栄養が行き届かなくなるためです。
肉食動物の猫にとって、タンパク質は必須栄養素の1つ。
体に必要なたんぱく質をしっかり摂取しないと、栄養不足になります。
健康で長生きするには、、バランスの良い食事は大切です。
\腎臓ケアで猫も長生きできる!/
\我が家の猫も食べてます♪/

④病気を発症している
【扁平上皮ガン】や【皮膚糸状菌症】などの病気により、爪が黒っぽく変色することがあります。
まとめ:黒猫の爪が黒いのはいろいろな理由があった

今回は、”黒猫の爪が黒いのは本当か”について、解説しました。
黒猫の爪が黒いかどうか、いろいろと調べた結果は、『黒い爪の原因はいくつか理由がありました』。
子猫が生まれたときから黒い爪だったり、途中で黒い爪に変色したり、理由は違いますが原因は必ずあります。
生活習慣の乱れや、病気が隠れている場合もあるので、十分注意しましょう。

コメント