「猫の毛が固まるのは病気なの?」
「固まった毛の取り方が知りたい」
このような内容について、お答えします。
- 猫の毛が固まる原因
- 猫の毛の固まりを予防するための対処法
- 猫の固まった毛の取り方
猫の毛が固まる理由は病気だけでなく、食生活や年齢・健康状態のバランスなどが考えられます。
猫の毛が固まってしまった原因を見極めることも重要ですが、日頃から正しいケアをおこなうことで、未然に防ぐことができます。
この記事では、愛猫の毛が固まってしまった際に考えられるポイントや、正しいケア方法を紹介しています。

猫の専門資格をもつわたしが、一番おすすめなのは、ブラッシングです。
抜け毛がしっかり取れるけど、猫の皮膚にやさしいものを選んであげたいですね。
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猫の毛がフェルト状になる原因については、こちらの記事もご覧ください。↓↓
猫の毛が固まる…ゴワゴワになる原因5つ

猫の毛が固まる…ゴワゴワになる原因は、以下の5つです。
- 食事バランスの崩れ
- 加齢による機能低下
- 毛づくろい(グルーミング)ができない
- 皮脂の汚れ
- 病気
5つの原因について、解説します。
①食事バランスの崩れ
栄養バランスが崩れたり、適量の栄養が摂取できていないと、毛が固まる…ゴワゴワになりやすくなります。
食事のバランスが崩れると、毛艶が悪くなりゴワゴワな毛になりやすいです。
そのため、食事に含まれている栄養は、猫の年齢や体形に合った量をバランスよく摂る必要があります。
食生活が原因の場合は、改善方法としてフード自体を見直す、もしくは適量の見直しをしましょう。
②加齢による機能低下
7歳以上の高齢猫は、加齢による内臓機能の低下によって、毛が固まる…ゴワゴワになりやすくなります。
高齢になると消化吸収する力が弱くなり、食事から栄養を摂取する力が落ちていくためです。
栄養摂取量が落ちてくると、毛まで栄養が行き届かず、毛が固まりやすくなります。
毛を潤す皮脂の分泌も機能低下によって量が減り、艶がなくなることで、ゴワゴワな毛になるのです。
③毛づくろい(グルーミング)ができない
なんらかの理由で、猫が自分で毛づくろい(グルーミング)ができないと、毛が固まる…ゴワゴワになりやすくなります。
毛づくろい(グルーミング)は、毛をきれいに整える効果があるためです。
しかし、毛づくろいしたくても、以下のような理由で難しくなることがあります。
- 口内炎など、口内に痛みがあって毛づくろいできない
- 毛の量が多すぎて、毛づくろいが追い付かない
- 肥満気味で、背中の毛が毛づくろいできない
- 高齢になり、運動機能の低下で毛づくろいが難しくなった
毛づくろいをしない原因をさぐり、正しく対処すると、改善されることが多いです。
まずは、猫の生活状態を観察しましょう。
④皮脂の汚れ
猫の体質により、毛穴から皮脂が過剰分泌されることで毛が汚れてしまい、結果的に毛が固まる…ゴワゴワになりやすくなります。
皮脂がついた毛はフケが出ることが多く、不健康になることで毛が固まりやすいです。
そのため、普段からの健康チェックがとても大事になってきます。
皮脂の汚れは、飼い主さんがきれいに取ってあげましょう。
⑤病気
猫が病気を発症すると毛艶が悪くなり、毛が固まる…ゴワゴワになりやすくなります。
病気を発症すると、健康状態が悪くなり、結果的に毛の健康状態も崩れやすいです。
特に、猫の死亡原因1位である”腎不全”などは、一度発症すると完治が難しい病気です。
また、毛が固まるとその下の皮膚にも負担がかかるため、皮膚炎を発症することがあります。
猫が毎日毛づくろいをしていても、体の毛や皮膚に異常がないか、コミュニケーションをとりながら触って確認してくださいね。
猫は「背中の毛」が固まることが多い

猫の毛が固まる場所として、一番多いのは「背中の毛」です。
一番の理由は、肥満気味や高齢によって、毛づくろいができないことが挙げられます。
多頭飼いの場合は他の猫に毛づくろいをしてもらえますが、1匹飼いだと難しいです。
ノアル1匹だったときは、毎日のブラッシングが欠かせませんでした。

今は、ノアルとモカで、お互い毛づくろいし合ってます☆彡
高齢猫の毛が固まるときは飼い主さんのケアが大切

毛づくろいはある程度の体力と柔軟性が必要ですが、高齢猫になると体の関節にも痛みが出たり、しなやかな動きが出来なくなったりします。
また、身体機能が低下するため、高齢猫の毛づくろいは大変な動作となり、だんだん毛づくろいが出来なくなってくるのです。

毛づくろいの回数が減ると、常に毛並みを整え、清潔に保つことが難しくなってきます。
そのため、飼い主さんのブラッシングが大切です。
猫の毛が固まらないために予防できること3つ

猫の毛が固まらないために予防できることは、以下の3つです。
- 栄養バランスが整った食事にする
- 毎日ブラッシングする
- 【高齢猫が特に注意すること】
3つの予防方法について、解説します。
①栄養バランスが整った食事にする
健康な毛を保つためにも、食事から「高品質な動物性たんぱく質」「ミネラル」など体に必要な栄養を摂取できるようなフードを与えましょう。
食事の栄養バランスを整えることは、猫も人も同じように健康体でいるためにとても大事です。
栄養バランスが崩れると、病気を発症しやすくなると同時に、毛艶にも影響します。

「DHA」「EPA」などの不飽和脂肪酸やオメガ3・オメガ6もバランスよく取り入れましょう。
背中の毛だけじゃなく、全身の毛が艶のある健康の状態を保つために必要な栄養素です。
「普段食べているフードに含まれる成分量だけでは、心配」な方には、ここで1つ、私からご提案‼
栄養補助食品(サプリ)を与えることで、カロリー摂取量を増やさずに、必要な栄養素だけを効率よく摂ることができのです。↓↓
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おすすめポイントは、高い安全性のある栄養補助食品で、全国の動物病院の獣医さんがおすすめする商品で安心な点です。
「興味はあるけど、本当に大丈夫かな?」と不安な方は、かかりつけの獣医さんに相談してみてくださいね。
②毎日ブラッシングする
猫の毛づくろいだけではなく、飼い主さんが毎日ブラッシングを行ってあげましょう。
猫が自分で毛づくろいをしても、背中の届きにくい部分でてくるためです。
表面の毛が絡み合う=猫の毛が固まる原因なので、毛並みを整えてあげることで、未然に防ぐことができます。
毛同士が絡み合っている部分は、力を入れずに優しくゆっくり何度もブラッシングしてくださいね。

ゴワゴワな毛は、蒸しタオルを使って体全体の皮脂汚れを取り、ブラッシングするのがおすすめです。
ブラッシングしやすくて、毛艶も戻りやすくなります。
蒸しタオルを使うときの注意点として、ブラッシングを終えたらしっかり、毛全体を乾かしてください。
また、冬の時期は特に、風邪をひきやすいので注意しましょう。
\持ちやすい取っ手で、楽々ブラッシング♪/
\猫も痛くないから暴れない/
③【高齢猫が特に注意すること】
高齢猫は毛づくろいの回数が減り、毛が固まることが多いため、以下の点に注意しましょう。
- 食事の栄養バランスを整える
- 蒸しタオルで皮脂の汚れをとる
- 毎日ブラッシングする
注意する項目については、全ての猫に共通しています。
しかし、高齢猫の場合は特に体への負担を軽減しながら、注意してお世話していきましょう。
【自己流危険】猫の固まった毛の取り方

猫の背中の毛に固まりができてしまったら、早めの対応が必要ですが、飼い主さんが取ってはいけません。
必ず、獣医さんやペットサロンなど、プロの方にお願いしてください‼
理由は、固まった毛とつながっている皮膚を傷めてケガをさせちゃったり、皮膚炎を起こしたりする可能性があるためです。
猫の固まった毛の取り方は、猫の専門知識がある動物病院の獣医さんや、ペットサロンのトリマーさんなど、プロの方にお任せしましょう。

ハサミなど刃物を使って、毛の固まりを切らないでニャー。
危ないから、絶対だめニャー。
プロの方にお願いすると、固まった毛を取るだけでなく、今後の予防方法まで教えてもらえます。

わたしは、かかりつけの動物病院で、獣医さんに処置してもらいました。
ちなみに、取ってもらったゴワゴワに固まった毛は、こちら。↓↓

まとめ:猫の毛が固まる…ゴワゴワになる原因は病気だけじゃなかった
今回は、猫の毛が固まる…ゴワゴワ毛玉ができる原因と、固まった毛の取り方について解説しました。
猫の毛が固まりゴワゴワ毛玉ができる原因が分かれば、食事バランスや健康管理を整えることで、予防にもつながります。
万が一、毛が固まってゴワゴワ毛玉ができてしまっても、飼い主さんがハサミなどで切り取ってはいけません。
間違って皮膚まで切ってしまう可能性があるため、やめましょう。
固まった毛をみつけたときは、かかりつけの獣医さんやトリマーの方に依頼してください。
また、普段から毛(特に背中の毛)が固まることがないよう、予防することも大事です。


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